見るべき戦争映画

戦争映画もいろいろあるので、どれを見ていいのか悩んでしまいますよね。昔の名作から最新作まで、さまざまな人間模様を描いた戦争映画は、時代を越えて楽しめるものです。

戦闘シーンなど、見どころもたくさんあるのが戦争映画なので、同じ作品を何度も見てしまいます。

そこで今回の記事では、洋画・邦画をメインに、私が実際に見て面白かったおすすめの戦争映画をご紹介していきます。

このページに順次追加していきますので、戦争映画選びで困ったときは、ぜひ参考にしてみてください。

見るべき戦争映画

個人的におすすめの戦争映画です。旧作では映像に古臭さを感じてしまいますが、それでもやっぱりいいものはいいですね。

きっとおすすめできると思いますので、よかったら参考にしてみてください。

コールド・アンド・ファイヤー

コールド・アンド・ファイヤーの概要

デンマーク史上最大の戦争を描いたコールド・アンド・ファイヤー。
戦争映画ファンなら一度は見ておきたい作品なので、まだ見ていない人は是非チェックしてみてください。

この映画の舞台は19世紀半ばのデンマーク。
第一次シュレースヴィヒ・ホルシュタイン戦争がデンマークの勝利によって終結し、人々は平和を取り戻しつつありました。
そんな時代に生まれたのが、2人の兄弟ペーターとラウスです。
2人は常に変わりゆく激動の時代に生まれ育ち、いつしか同じ女性インゲを愛するようになります。
しかし、ペーターとラウスがインゲを巡る3角関係を抱えている最中、デンマークはなんと強大な陸軍を擁するプロイセンとオーストリアに宣戦布告することに。
第二次シュレースヴィヒ・ホルシュタイン戦争が幕が開き、束の間の平和が終わりを告げます。
そしてペーターとラウスの2人は、半ば強制的に志願兵として戦地へ行くこととなってしまうのです。
戦争の現実は過酷なもので、極寒の大地がさらに若い2人に追い打ちをかけます。
人々の心は荒み、嘘や裏切りが蔓延する中、様々な人間ドラマが繰り広げられる戦争ラブロマンス映画です。

この映画では、戦場の悲惨さや人間の心理がリアルに描かれています。
想像を絶する極寒の地での戦争シーンも丁寧に描かれており、その緊迫感は他の戦争映画以上のものがあります。
次々に壊れていく兵士たちにもつい感情移入してしまうことでしょう。
それと並行して主人公の2人が織り成す、幼馴染の女性を巡る愛憎劇が見ている人を飽きさせません。
映画の序盤では兄弟とインゲの印象的な出会いの場面や幸福な時間が描かれています。
本作品は戦争アクション映画と言うよりは、どちらかというと恋愛要素や人間ドラマの方が強い作品なので、女性にもおすすめです。
果たして2人は無事に帰還することができるのか。
そしてインゲとの恋の結末は果たしてどうなるのか。
ハリウッド映画に匹敵する北欧最高峰のこの映画から最後まで目が離せません!

主要キャストにはラウスを演じたヤーコブ・オフテブロとペーターを演じたイェンス・セター・ラスン。
他にはピルー・アスベック、ソーレン・マリンがいます。

この映画では、心も凍ってしまうような戦場で、若き兄弟二人が命を燃やして懸命に生き抜く姿が描かれています。
19世紀が舞台の希少な映画ですので、普段とちょっと違う戦争ドラマをと思った時は、迷わずこの映画を選んでください!

墨攻

墨攻の概要

漫画やアニメでも中国戦国時代が注目されている今、是非おすすめしたいのが映画「墨攻」。
戦国時代をテーマにしたものはちょっと難しいと感じる人もいるかもしれませんが、見事な戦術が面白いこの映画を今回はわかりやすく解説します。

時は紀元前370年。
中国の大国趙は10万の軍を率いて、燕を攻撃しようとしていました。
そんな中、趙と燕の国境に位置する小国梁は、真っ先に趙の攻撃対象となることを懸念して墨家に助けを求めます。
しかし墨家は攻撃をせずに守りを徹する非攻を信念とした集団。
結局救援部隊は到着せず、梁王は降伏する決断を下します。
その直後、墨家から革離と名乗る男がたった一人でやってきます。
そして、一本の矢で将軍を威嚇し、あっさりと敵陣を退けてしまうのです。
全権を与えられた革離は、それから趙のあらゆる攻撃から守る準備と作戦を立てます。
果たして革離はたった一人で梁の城と民を守ることができるのでしょうか・・・。

この映画の見どころは主人公革離の類稀なる戦術です。
10万の大群で攻撃してくる趙に対して、梁はたった4000の兵のみ。
そんな小国を守り抜くために彼が考えた作戦から目が離せません。
攻撃して戦うのではなく、守るために知恵を働かせるといった彼のスタンスも斬新で、見ている人を画面へどんどん引き込んでいきます。
また、見応えのある戦闘シーンもCGなどの違和感が無いので、、少し前の作品にもかかわらず色あせること無く楽しめます。
どんな方法で革離が戦に挑むのか、最後までワクワクしながら見れること間違いなしです!
そしてさらに、この映画では女性がなんと一人しか登場しません!
代々軍人の家系に産まれ、その隊長を勤める逸悦と言う名の女性だけです。
たった一人ですが、彼女の美しさがこの映画に華やかさを出させている点も見どころとなっているので注目してみてください。

この映画の主人公の革離を演じたのは香港の人気俳優アンディ・ラウ。
そして革離から弓兵の隊長に任命された子団を演じたのは台湾人のニッキー・ウー。
映画で登場する唯一の女性、逸悦は中国人女優のファン・ビンビンが演じました。
梁の王様梁王はワン・チーウェンが見事に演じました。

守りを徹底して極めた墨家から1人、梁を救うためにやってきた革離。
彼の目をみはる戦術と、愛情深く正義を重んじる姿勢によって作戦が次々に成功していく様子がとても気持ち良いので、中国戦国時代ファン以外の人にもおすすめの映画です。

パトリオット

 

パトリオットの概要

アメリカ独立戦争を描いた映画「パトリオット」。
タイトルの「パトリオット」とは、愛国心という意味で、戦争アクションやアメリカ史に興味がある人には是非観ていただきたい作品です。

ストーリーの舞台は18世紀のアメリカ、サウスカロライナ。
ここで暮らす農家のベンジャミン・マーティンは、子供達や使用人と共に穏やかに暮らしていました。
しかしそんな平穏な日々も長くは続かず、アメリカ国内のイギリスへの反発は強まるばかり。
ついにサウスカロライナの議会も、イギリスに対抗すべきかどうかの決断が迫られていました。
ベンジャミンは先のフレンチ・インディアン戦争で名を馳せた英雄でしたが、自身の経験からイギリスとの開戦には反対しました。
しかし、彼の長男ガブリエルは父親の意に反して義勇軍に入隊し、その後負傷して帰ってきます。
さらに、ベンジャミンの元にやってきたイギリス軍のダビントン大佐一行は次男トーマスを射殺し、彼らの家までも焼き払うのです。
怒りに震えたベンジャミンはかつての戦闘本能を呼び醒まし、村人たちと民兵軍を結成してイギリス帝国軍団に戦いを挑むのでした。

この映画の見どころは、息子を殺された父親が復讐の鬼となって大きな敵に戦いを挑むところです。
目の前で最愛の息子を殺された主人公が、戦争反対から一変、戦いに奮い立つシーンは誰も責めることはできないはずです。
また、イギリス軍とベンジャミンたちの民兵軍の戦い方の違いにも是非注目して観ていただきたいです。
騎士道精神のあるイギリスは、配列を崩さず真正面から号令と共に打ち合う戦い方。
一方、ベンジャミン率いる民兵軍は、圧倒的人数を誇るイギリス軍に対して奇襲攻撃を仕掛けます。
そして、イギリス軍の不意をついたこのゲリラ戦によってなんとか息子の仇を打つことができたベンジャミン。
ラストの星条旗に身を包み馬を走らせる場面では彼の愛国心を垣間見ることができるでしょう。

主人公のベンジャミン・マーティンを演じたのはメル・ギブソン。
息子ガブリエルをヒース・レジャーが演じました。
ベンジャミン一家の宿敵、ダビントン大佐役はジェイソン・アイザックスでした。

平穏な暮らしが戦争によって一変してしまったベンジャミン一家。
彼や彼の家族が否応無しに争いに巻き込まれていく中でも、団結して熱く魂を奮い立たせる姿に引き込まれてしまうはずです。
気になった人は是非、映画パトリオットをチェックしてみてください。

ヒトラーの忘れもの

ヒトラーの忘れものの概要

知られざる実話をもとにした戦争映画、その悲惨さ、惨さや悲しみをヒトラーの忘れ物ではありありと表現しています。
特に日本ではほとんどの方が知らないであろうこの物語は当時の状況をしっかりと映し出してくれています。

舞台は1945年の終戦直後、そのデンマークがステージになります。
このデンマークには、第二次世界大戦時になんと200万以上もの地雷を仕掛けられていました。
というのも当時デンマークはドイツの占領下にあり、連合国との前線が厳しくなるにつれ地雷を設置したもののそのまま放置して撤退したのです。
そしてこの地雷だらけの状況を打開すべく、デンマークの海岸沿いの地雷を撤去する作戦が行われました。
そして地雷撤去作戦が開始、しかしなんと撤去する人員はナチスドイツから徴兵された少年兵だったのです。
戦争を体験もしていない無垢な少年が地雷を撤去するものの、毎日何人も失敗して犠牲が出続ける毎日が続きます。
一方この作戦を指揮するデンマークの軍人、彼はナチスドイツに強い恨みを持っており過酷な労働を繰り返させるだけでなく飯を抜く、暴力を振るうなどの行動ばかりを繰り返していました。
その様な軍人も、毎日のように作業に従事しては命を落としていく少年たちを見て徐々に心を入れ替えていきます。
良心の呵責に悩まされる軍人、果たしてこの作戦の行く末はどうなるのでしょうか。

この作品の見どころは地雷を懸命に撤去する少年たちの物語と軍人の心変わり、そしてその背景が大きな見どころといえるでしょう。
特に軍人の心変わりは物語を通して中々感慨深いものがあり、視聴者の興味を映画に引き付けてくれるでしょう。
戦場になれた大人たちではなく無垢な子供たちが作業をする点もこの映画ならではの演出です。
派手なBGMや演出があるわけでもなく、淡々と作業に没頭し、そして死んでしまう光景は実際の戦争のむなしさを私たちに伝えてくれるのではないでしょうか。
また戦争自体の責任の取らせ方、悲惨さもこの映画は伝えてくれています。

主なキャストとしてはラスムスン軍曹役のローランド・ムーラー等がいますが、日本ではあまりなじみがないかもしれません。

敵国の地雷を撤去するのに敵国の人員を使用する、これは確かに正しい事なのかもしれません。
しかし負けた国と勝利した国、この間の戦争の責任はあくまで大人にあり子供にその責任を背負わせるべきなのでしょうか。
この様な問題を視聴者の心に残してくれる、戦争そのものについての意識を呼び起こしてくれる作品といえるでしょう。

アイインザスカイ

アイインザスカイの概要

戦争映画でありながら会議室や作戦がメインであるアイ・イン・ザ・スカイ世界一安全な戦場は大きな話題を呼びました。
特に戦争映画であるにも関わらず、銃撃シーンが殆ど無い作風はこの映画ならではの特徴と言えるでしょう。

主なあらすじとしては、大規模なテロリストをドローンによる制圧を計画する物語になります。
英米での合同軍事作戦を行う中、大規模な自爆テロを起こそうとしているテロリストを発見しました。
そこでアメリカの基地にいるドローンのパイロットに攻撃の指令を出します。
しかしそこで調査をする中、爆撃の攻撃範囲内に小さい女の子がいると判明しました。
少女の犠牲を出さない為にも様々な方法を思案するパイロット、しかし合同軍事作戦の上層部は少女を犠牲にしてでもテロリストを殲滅しようと考えます。
ですがそこでの新たな問題として、誰がドローンによる一方的な殲滅作戦の実行の最終決定を行うかの責任問題に発展してしまいました。
会議室で行われる身内の争い、しかしその内にもテロリストの準備は着々と進んでいきます。
切迫していく事態、果たしてドローンによる制圧は行われるのでしょうか。
そしてもし攻撃が行われる場合、少女をパイロットは守ることが出来るのでしょうか。
今、最大のトロッコ問題が幕を開けます。

この作品の見所、それは物語の中にある最大のトロッコ問題、そして銃撃を使用せずとも見事にミリタリー映画として成立させた演技、演出があるでしょう。
一時期有名になったトロッコ問題、1人を犠牲に大多数を救うかどうかの問題ですよね。
その問題が大いにこの物語では表現されています。
何が正義で何が悪なのか、視聴者が凄く悩むと同時にその問題によっていつのまにか映画に引き込まれてしまうでしょう。
また他にもこの映画の見所として、最新式のドローンは外せませんね。
何とこのドローン、実在しているものや現在も研究されているものなどがあり、ミリタリー映画でありながら軽いSF感も感じ取ることが出来るでしょう。

有名なキャストとしてはキャサリン・パウエル大佐役のヘレン・ミレン、スティーブ中尉を演じたアーロン・ポール等が有名でしょう。

近年道徳でも話題になったトロッコ問題、人によって答えが変わる問題と戦争というものの葛藤や悩みを見事にこの作品は表現しています。
何が正しいのか、何が悪いのか、果たしてこの作品の結末は称賛されるべきなのか、是非1度見て考えてみてはいかがでしょうか。

アラビアのロレンス

アラビアのロレンスの概要

ヒューマンドラマ、歴史、そして戦争というミリタリー要素を取り入れた超大作としてアラビアのロレンスは今も評価され続けている作品です。
実在した人物をモデルに一切の妥協なく作られたこの作品は今尚新しいファンを獲得し続けているでしょう。

主なあらすじとしてはオスマン帝国からのアラブ独立を目指すその背景にいた主人公の苦悩や葛藤といったものになります。
田舎を走っていたオートバイ、しかし交通事故によりオートバイに乗っていた人物は死んでしまいました。
この死んだ人物こそがこの映画の主人公であり、葬式から物語は主人公の半生へと切り替わります。
主人公でもあり実在していた人物、トーマス・エドワード・ロレンスはその学力を買われアラブへ派遣されることになりました。
というのも現在アラブではオスマン帝国に対する反乱運動が多く、治安が悪くなっており情勢がわからない為です。
その様な中調査を続ける主人公でしたが上層部より、オスマン帝国からの独立運動をしている組織に対してイギリスへの協力を持ちかける命令が下されます。
その後衝撃的な光景を目にした主人公はその光景により反乱軍に協力、オスマン帝国に立ち向かって行動を始めるのでした。

この映画の見所、それは一切の妥協のない演出、そして丁寧な歴史や実際の話を表現しているストーリーでしょう。
演出としてはアラブを背景にしている為、広大な砂漠が舞台になります。
この砂漠のシーンですが、この演出は正に砂漠の広大さ、迫力を思い切り感じ取れるでしょう。
こだわり抜いたシーンは幻想さも視聴者に伝え、この作品の高評価のポイントにもなっています。
ストーリー面では実際の歴史を踏まえている事もあり、非常に内容が深いものとなっています。
特にイギリスから見た場合、アラブから見た場合でそれぞれ内容が変わってくる為、繰り返し見ることにより益々物語を楽しめるでしょう。
宗教、政治、戦争と様々な内容がまとまっている作品ですね。

主な俳優としてはトーマス・エドワード・ロレンス役のピーター・オトゥールはもちろんの事、ファイサル王子役のアレック・ギネスも外せません。

実在した人物のストーリーを忠実に再現しているアラビアのロレンス、その作品のボリュームも大満足できるでしょう。
この様な高評価の点から、1962年に本作が公開されましたが1988年にBGMや未公開シーンなども含め、完全版として放映されることになった過去もあります。
その為今から見る場合は完全版を見た方がより楽しめるかもしれません。
美しいBGMや砂漠のシーンとともに、1人の男の生きざまを是非ご覧ください。

ロードオブウォー

ロードオブウォーの概要

戦争、紛争、そうした物を題材にした映画は数多く存在しますがその背景を見事に表現した映画のロード・オブ・ウォーは正に傑作と呼べる映画でしょう。
戦争と切り離す事の出来ない銃、それを取り扱う商人の物語は視聴者を映画に惹きつけてくれます。

主なあらすじは主人公が武器商人を目指し、世界に羽ばたこうとする内容です。
主人公は過去にギャングの抗争に巻き込まれ、そこで銃という存在の素晴らしさを知ってしまいます。
この出来事により主人公は武器商人になる事を決意し、見事初仕事を達成しました。
しかも主人公は幸いな事に商才があったのです。
何とか武器商人の道を歩いていきたい主人公、武器商人にとって大きな利益を生み出す戦争に目を付けました。
参入するきっかけが欲しい主人公は弟を誘い武器商人が集まるイベントに参加しましたが、何も得られなかった為正攻法では駄目だと考えます。
そして闇販売を始めた主人公、しかしそこには大きな利益と共に様々な闇が隠れているのでした。

この作品の見所は、ありそうでなかった武器商人の物語をしっかりと表現している点でしょう。
武器商人としてのサクセスストーリーは勿論ですが、その中での主人公の葛藤や周囲の変化などが物語に彩りを付けてくれます。
またリアリティに溢れている物語は視聴者を映画に引き込んでくれます。
ここでこの様な話になるのかなど決して早いわけでなく、身に染み込む様なテンポと展開はこの映画でなければ味わえません。
また演出面も注目したいポイントです。
決して銃撃シーンなど派手なアクションがある訳ではありませんが、シーンの一部一部に確かなこだわりを感じるでしょう。
最初のシーンはもちろんのこと、途中での主人公による起死回生の一手を写したシーンは必見です。
また主人公が日々を過ごす様なシーンでも視聴者がわかりやすく、かつ楽しみやすい様なカットは正にいぶし銀と言えるかもしれません。

有名なキャストとしては主人公ユーリ役を演じたニコラス・ケイジ、そして弟役を演じたジャレッド・レトが挙げられるでしょう。

複数人の武器商人の話を聞き、作成されたこの映画は武器商人の凄さ、怖さ、そしてそこにある得も言えぬ感情がありありとわかる作品です。
その為作品自体もR-15の規定となっているため、子供と一緒に見る場合は少し注意が必要かもしれません。
また内容が多少違っていますが本作品の小説版も出ているため、映画と小説両方で楽しむことができるでしょう。

鷲は舞い降りた

鷲は舞い降りたの概要

ヒットしたミリタリー小説、その映画として名高い作品の1つに鷲は舞おりたがあります。
この作品は当時小説が大ヒットし、わずか1年で映画化にまで至ったと非常に人気の高い作品です。

主なあらすじとしては英国首相のチャーチルを拉致する目的を達成する為に奮闘する流れです。
1943年に実行されたムッソリーニ救出作戦、これを見事成功させた自軍にアドルフ・ヒトラーは非常に気を良くしました。
そこでヒトラーは調子に乗り、英国首相であるチャーチルの拉致計画を思いつきます。
そしてヒトラーはこの計画を国防軍に所属するヴィルヘイムに評価してもらいましたが、当たり前のごとくその内容は非現実的、その為カナリスはこの計画の名目が立つ程度で調査することを部下であるマックス大佐に任せます。
さっそく仕事に取り掛かったマックス大佐でしたが、なんとタイミングよくチャーチルがイギリスのある村へ訪問する予定があるとの情報をつかみました。
この情報がもとでマックスはもう一度作戦を練り直し、現地での協力者として教鞭をとっているデブリンに交渉、実行部隊の隊長も目星をつけました。
しかし順調に作戦を立てているマックスの元にこの作戦に乗り気でないカナリスから中止の命令が来てしまいます。
運が良いのか悪いのか、中止の命令が来たところへ親衛隊の長官であるヒムラーの部下が訪れ、この作戦を知ったヒムラーはマックスへカナリスには内密に作戦を実行するように要請しました。
かくしてお墨付きをもらったマックス、いよいよ困難を極める任務が幕を開けます。

今作品の見どころ、それはやはり作戦実行時のアクション、そしてその物語ですね。
この当時は基本ドイツ兵は悪者、連合軍こそが正義という一種の社会現象が起きておりその中であえてドイツ兵をメインにした作品、これは非常に珍しくこの年代の作品では他には中々ないでしょう。
更にドイツ兵が悪役を演じるのではなく、人情味のある主要のキャラクターとしてこの作品を引き立てています。
またアクションシーンともいえる銃撃戦では立ちはだかってくる大きな敵に対し、様々な葛藤を抱きつつも任務のために行動するドイツ兵たちは視聴者に熱い想いを抱かせてくれます。

有名なキャストとしては実行部隊の隊長を演じたマイケル・ケインが挙げられますね。

戦争映画にも拘わらずドイツ主点で描かれた本作は、その素晴らしさも藍真理今も評価され続けています。
是非小説、映画ともに見て楽しみたいですね。

大列車作戦

大列車作戦の概要

古い映画に入るものの、その設定や物語は今なお評価されている大列車作戦は、知っている人も多いのではないでしょうか。
非常に有名なこの作品はかなりの方が1度は見たことがあるでしょう。

主なあらすじとしては美術館に保存されている美術品、これをドイツ軍が本国へ運び出そうとすることを阻止する物語になっています。
1944年の夏、ドイツ占領下のフランス、パリのとある美術館にはゴッホやピカソなど、名だたる芸術家の作品がそのまま展示されていました。
というのもドイツ軍の将校であるヴァルトハイム大佐は芸術の愛好家であったため、その手により保護されていたのです。
しかしこの第二次世界大戦の末期、徐々に戦況が苦しくなりパリに連合軍が近づいてきました。
そこでヴァルトハイム大佐はこれらの美術品を略奪、列車によりドイツへ持ち帰ろうと企てます。
これに対し美術館の館長は抵抗、対独抵抗運動を行っている組織へ声を掛けます。
そこにいるフランス国鉄鉄道員の面々に、ドイツへ美術品が持ち出されることを阻止してほしいと頼み込みました。
最初はこの行動に懐疑的だった面々ですが、これらの作品はフランスの誇りであると諭され、鉄道の遅延行為に協力します。
一方ヴァルトハイム大佐はすでに撤退の準備を進めており、その際に列車の一両を美術品のために割り当てるようごり押しをしました。
その結果もあり何とか美術品のスペースを確保するものの、戦況は悪化し、再度美術品はあきらめるように言われてしまいます。
それでもヴァルトハイムは美術品をあきらめきれず、あろうことか独断で美術品を載せた列車を出発させてしまいました。
果たして美術館は美術品を取り戻すことができるのでしょうか。

この作品の見どころはノンフィクションの話をもとに作られた物語があるでしょう。
戦争中に国や人質ではなく美術品をめぐる戦いを描いた作品は現代でも中々なく、この作品はそのような作品の元祖とも言えますね。
更にそのこだわりもすごく、主演のアクションシーンは正に体を張っているといえるでしょう。
他にもタイトルの通り大列車がありますが、なんと本物の蒸気機関車を使用しており、地面を駆け抜ける機関車の迫力はこの映画ならではの醍醐味ではないでしょうか。

主な俳優としてはアクションシーンが見どころのポールを演じたバート・ランカスターが挙げられますね。

ド迫力のシーン、体を張ったアクション、そして当時の状況など様々な視点から楽しめる本作品は、人と人が争うだけの戦争映画がおなかいっぱいな方には是非お勧めといえるでしょう。

戦場のメリークリスマス

戦場のメリークリスマスの概要

戦争映画として、非常に名高い作品の1つに戦場のメリークリスマスがあります。
戦争映画の中でもその知名度は非常に高く、だれもが1度は名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。

主なあらすじとしては1942年、世界が第二次世界大戦中の日本軍の俘虜収容所での物語となります。
収容所では当時の日本軍らしく、非常に硬い規律があり、そのような中1つの問題が出てきました。
というのも朝鮮人で軍属しているカネモトと呼ばれる男が、オランダの俘虜に性的暴行を加えたというものでした。
この事を日本軍の軍曹であるハラは、自分が重用している俘虜でありながら通訳をしている英国軍所属のロレンスに話します。
そしていざ処罰が始まる、そんなときに収容所長のヨノイ大尉からストップがかかりました。
何故ストップをかけたのかわからないハラ、しかしその説明をしっかりすることもなくヨノイは軍律会議へ向かってしまいます。
更にヨノイは軍律会議で新しい俘虜を周囲の反対も押し切り、無理やり連れてくるのでした。
こうしてヨノイの収容所では国際法、日本的な規律、そのような様々な問題の中で日々が過ぎていくのでした。

この作品の見どころ、それは濃密な物語と時代背景の巧みな使い方でしょう。
この時代の日本軍は非常に厳しい規律が多く、それを海外にも強要しています。
しかし海外の俘虜たちからするとその様な事は関係なく、国際法を重視しているわけですね。
この様な背景を巧みに使い、しっかりと視聴者に背景を伝えられる作品はなかなかありません。
そして当時の俘虜収容所のリアルな設定、背景は役者の演技等もあり当時のリアルな状況を視聴者に伝えてくれます。
特に当時は禁制とされていた同性同士による恋愛、性行為などは即処罰であり、このような時代背景を知っている方の場合はさらに楽しめるでしょう。

有名なキャストとしては、何よりも軍曹ハラ役を演じたビートたけしは外せません。
更にヨノイ大尉役の坂本龍一さんも非常に有名で、2大巨頭が一緒に出演している作品は今は中々見当たりませんよね。
他にもグラミー賞を多数獲得しているジャック役のデヴィッド・ボウイ等豪華俳優が目白押しです。

当時の日本軍、そしてその背景を見事に活かしたストーリー、更に有名な役者の迫真の演技など今でも高評価を得ている作品といえるでしょう。
またこの物語はある小説の2節をもとにしており、映画を見た後その小説を見ても楽しめますね。

硫黄島からの手紙

硫黄島からの手紙の概要

日本で有名な戦争映画、その1つとして硫黄島からの手紙は外せない作品でしょう。
これは日米合同のプロジェクトである硫黄島プロジェクト、その日本側の作品として公開されました。

主なあらすじとしては2006年に硫黄島の調査をしていた調査隊が戦争時の手紙を見つけるところから始まります。
なんとその発見した手紙は数百通にも上ります。
ところ変わり舞台は1944年の6月、太平洋戦争が悪化している最中に切り替わります。
この様な中小笠原方面での最高指揮官を務める栗林陸軍中将は硫黄島に降り立ちました。
というのも硫黄島は本土防衛では最後の砦ともいえる存在であり、絶対に敵の手にわたることは許されません。
その為すぐさま栗林陸軍中将は作戦を発表、内地に地下陣地を張り巡らし徹底抗戦の体制を取り出しました。
更に指揮を下げすぎないため部下に対する理不尽な処罰などを戒めるなど、その行動は硫黄島の兵士に少しずつ希望の光を抱かせるのでした。
そしてそのような中、1945年、ついにアメリカ軍が硫黄島へ乗り込んできます。
どんなことをしてでも家族の元へ戻りたい兵士たち、そしてその兵士たちを無事に送り届けたい栗林陸軍中将の戦いがいま幕を開けます。

この作品の見どころは当時のリアルな環境を演出している作りこみ、そして日米共同で作成することにより更にリアリティを追求できている物語でしょう。
映像のカット1つ1つが丁寧に作りこまれているにもかかわらず、市調査に秋を体感させない撮影の方法は見事です。
その様なカットの中で物語に登場する人物の演技も合わさり、当時がどのような状況か、どれくらい大変なことをしているかをしっかりと表現してくれています。
硫黄島自体の戦いを知っている人も多いと思いますが、その史実を限りなく再現している戦闘のシーンは戦争経験者にとっては涙なしでは見られないのではないでしょうか。
そしてこのようなシーンや演出、言語も日本語であるにもかかわらず政策はアメリカ映画とされている作品はこの作品以外には中々見当たらないでしょう。

主なキャストとしては西郷昇陸軍一等兵を演じた二宮和也、栗林陸軍中将を演じた渡辺謙は非常に有名です。

アメリカ側の視点を描いた映画も一緒に見ることで、2倍見識を深めることのできる硫黄島からの手紙は間違いなく名作と呼べる映画でしょう。
当時の日本の状況、戦争の悲惨さ、そして日本軍人の覚悟をこの映画は今も現代に伝え続けています。

Uボート

Uボートの概要

もともとはテレビドラマとして作成され、ドイツで映画化した際には大ヒットを記録したU・ボートという作品は現在もかなりの評価を獲得しています。
特に現代の金額で役40億円もの製作費を使用して作成されたU・ボートのレプリカはこの撮影で非常に大きな力を発揮し、視聴者をくぎ付けにしました。

主なあらすじとしては1941年、第二次世界大戦の秋の季節になります。
当時ドイツの占領下にあったフランス大西洋岸、その港から1隻のU・ボートが出向しました。
このU・ボートに与えられた任務は大西洋を進む連合国軍のご相談を攻撃するという非常に厳しいもので、この任務を取材するために報道班員、そして歴戦の艦長と船員を載せて任務に向かいます。
しかし天候は悪く大西洋はあれており、そのような中孤立した状態にもかかわらず索敵や攻撃を単体で行うなど非常に過酷な状況を目の当たりにします。
日々敵のソナーや爆雷におびえ、そして死んでいく敵の姿はどんどんとU・ボートの乗員たちの心と体を蝕んでいきました。
その様な中でも乗組員たちはクリスマスには帰港できるように奮闘をしますが、突き付けられたのはさらに困難な任務、それでも生きて帰るためにU・ボートの乗組員たちは必死に任務を遂行しようとします。
しかしそのような中、U・ボートには非常な運命が待っているのでした。

本作品の見どころは忠実に再現されたU・ボートのセット、そして演技に本気で取り組んだからこその迫力を感じさせる撮影シーンでしょう。
先ほども記載した通り、U・ボートはとてつもない金額の製作費をかけたためとても精巧で映画にリアリティを感じさせてくれます。
実物大のレプリカを使用する、これはこの映画ならではといえるでしょう。
またこの作品の撮影には多大な時間と労力がかかり、それに伴い役者たちも疲弊していきます。
その疲弊した様子は逆に映画の内容と見事にマッチしており、更なる迫力を演出しました。
徐々に物語が進むにつれ、役者の髭がぼさぼさになったり、薄汚れていく様は正に当時の戦争を見事に引き出しているでしょう。

有名なキャストとしては館長役を演じたユルゲン・プロホノフ、ヴェルナー小異を演じたヘルベルト・グレーネマイヤーが挙げられるでしょう。

その迫力、精巧さからこの映画に出演した人物は有名になり、また監督はハリウッドデビューするなどその凄さは今なお色あせることはなく、不朽の名作といえる映画の1つでしょう。

戦場にかける橋

戦場にかける橋の概要

アメリカ、イギリス、そして日本と3つの国に対して多大な影響を与えた作品として戦場にかける橋があります。
この作品はフランス人の小説を元に映画監督たちが脚色して作られており、その完成度から今尚評価を受け続けています。

主なあらすじとしては捕虜と日本兵の対抗、対立、人の尊厳や名誉に関する物語となっています。
当時同盟を組んでいたタイとイギリスの植民地だったものの日本に占領されたビルマ、その国境近くに第十六捕虜収容所という施設がありました。
この収容所にはアメリカの海兵隊が多数収容されており、毎日過酷な労働を強いられており慢心困憊です。
その様な現状で、ある日収容所にイギリス軍の捕虜が連れてこられます。
イギリス軍の捕虜とアメリカ軍の捕虜をいきなり集めた斎藤と呼ばれる大佐は、この捕虜達に橋作りを強要します。
しかしそれに大いに反発する捕虜達、当たり前ですが話は平行線になります。
偶然にもアメリカ軍の捕虜になった将校、イギリス軍の将校がそれぞれ会話する機会が訪れました。
そこではアメリカ側は脱走を企て、イギリス側は根強く橋の工事に関して交渉するとの会話が成され、アメリカとイギリスの意見も分かれてしまいました。
この様な状態をどう打開していくのか、そして果たして橋は掛かるのでしょうか。

この作品の見所はやはり物語にあると言えるでしょう。
どうしても橋を架けたい日本軍に対し、規律を重んじるイギリス、そして何よりも命を重視するアメリカ軍の三つ巴になっています。
それぞれの特色が目立ちますね。
この様な状況の中、各国のそれぞれの行動は視聴者にハラハラ感を与え、退屈させないでしょう。
またこの様なシーンで緊迫感を与える演出にも注目です。
作中にはこの作品の筆者が直接体験したことなども含まれており、その演出はリアリティに溢れています。
特に現代で非常に有名になったBGMは誰もが一度は聞いたことがあるでしょう。
この映画も他の有名な映画にありがちですが、小説と映画の両方を楽しめる作品にもなっているため合わせて楽しみたいですね。

有名なキャストとしては斉藤役を演じた早川雪洲、ニコルソン役を演じたアレック・ギネスが挙げられるでしょう。

3か国の思惑が交差し、様々な葛藤や当時の様子をしっかりと映し出した本作はほかの作品にはない魅力が満載ですね。
更にラストの衝撃は視聴者にとって驚愕すること間違いなしでしょう。
歴史が好きな方、ミリタリーが好きな方にとってはぜひ見るべきお勧めの作品と言えますね。

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