初代満福丸と二代目満福丸の船体とエンジンの概要についてまとめて比較してみました。特筆すべきはやはり船速です。巡航でも以前の倍以上出ています。
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マリンエンジンの違い
以前の満福丸のエンジンはヤンマー4CH-kの70馬力を搭載していました。最高2500回転です。ヤンマーのエンジンだけあって頑丈で調子はいいのですが、残念ながら馬力が小さいので、ドックおろしの全速で9ノットしか出ません。
けれど、燃費を考えると大変経済的なエンジンです。1時間走っても8リットル弱の消費ですみます。
反対に、新しい満福丸のエンジンは350馬力です。馬力数だけで5倍も違います。30ノット強は出るそうですが、実は怖くてそんなに出せないのが現状です。
高馬力で不経済なエンジンか、低馬力で経済的なエンジンのどちらを購入するかは判断が非常に難しいところです。
以前沖に出ていた時のことですが、天候が急変して危険な目にあったことがあり、この時は足の速い船が欲しいなとつくづく思いました。あと、ジギングを始めたのも足の早い船を購入するきっかけとなりました。
船体の比較
船体についてですが、二代目満福丸はきちんとレストアしてくれたので満足しています。また、メーカー船だけあって船体に無駄がなくきちんと仕上げられています。
船を買うなら、地場造船よりもメーカー船のほうがいいのかなという気もします。後々売る時にも売りやすいですし。
船底の違いですが、二代目満福丸がV型なのに対して、初代の満福丸はキール船でした。キール船は、浅場でのシャフトのトラブル軽減や船を安定させる上ではとても役に立ちます
けれど、後からの追い波の時にバランスを崩しやすかったり、うねりのある時には船首を波の方に向けないとローリングが強かったりして、そういう面では不満がありました。
V型はその逆で、浅場でではシャフトの傷みが気になりますが追い波のときも安定して航行することができます。トータル的にはV型の方がいいのかなというのが個人的な感想です。
満福丸の比較
二代目満福丸 | 初代満福丸 | |
購入年月日 | 平成19年9月 | 平成11年6月 |
船体製造場所 | ヤマハ天草製造 | 池田造船所 |
製造年 | 昭和62年 | 昭和60年 |
全長 | 39フィート | 30フィート |
エンジン | ISUZU UM6SD1TC2
350PS |
ヤンマー4CH-K
70PS |
機関形式 | ディーゼルシャフト船 | ディーゼルシャフト船 |
船底 | V型ブラケット | キール型 |
巡航速度 | 17~20ノット | 7ノット |
最高速度 | 約30ノット | 9ノット |
定員 | 7名 | 7名 |
航行区域 | 漁業時は100海里 | 沿岸5海里 |