自分が船長であれば、その日の状況や季節を考えて釣行ポイントを選定する作業が必要になります。
魚のいる場所、またはいそうな場所を見つけ出しそのポイントに仕掛けを投入してアタリを待つ。これがが船釣りにおいてのセオリーと言えます。
どんな名人でも魚がいなければ釣れないのは当たり前です。けれど、どんな場所に魚がいるのか?
この広い海の中からその日のターゲットや条件によってポイントを絞り込んでいくことは経験豊富なベテランでなければなかなか成り立たないものです。
しかしながら、事前に様々な情報や魚の生態を元にポイントとなり得る場所をある程度絞り込んで、その日の釣行プランを組み立てていくことはビギナーにもできるもの。
広い海で見つけた小さなポイントがツボにはまった時の快感はひとしおです。これぞまさに船釣りの醍醐味といえるでしょう。
それでは、以下に私がポイント選ぶ際に注意している点をご紹介します。
これらを考えてポイントを探さないと、せっかくある魚探や他の計器類も宝の持ち腐れになってしまいます。
まずは基礎を頭に入れて、釣行を重ねながら自分のフィールドに沿った経験を積み上げていきましょう。
ポイントの情報収集
船釣りには情報収集はかかせません。釣り仲間の情報も大いに役に立ちますが、それ以外にも海図や海底地形図から情報収集することも大切な作業です。
少々めんどくさい感じもしますが、これまでお話してきた内容をもとにチャートからポイント探してみてください。
この作業は以外に効果的です。まず何よりも探したポイントから1日の釣行プランを立てられるのでムダがなくなります。
そして、以外な好ポイントを見つけられる手段でもあるからです。
私はこの方法で、ずいぶんと自分のポイントを見つける事ができましたが、そのためにはGPSがどうしても必要になってきます。
少し高い買い物ですが、GPSの機能はとても重宝します。
チャートに落とした座標にまっしぐらに進んでいけるだけでなく、マークを入れたり航跡を確認できたりと便利さはこの上ないでしょう。
ポイントを見つけたら
海底を探ってみると、魚群探知機の画面にはフラットの状態からかけ上がりが始まる場所が出てきたり、漁礁や魚群の反応が出てきたりと色々な海底の変化を見つけられます。
それらを見つけたら全て要チェックです。
特にかけ上がりを見つけた時はその周囲をくまなく調べて、その時魚群がいなくてもGPSには必ずマークしておきましょう。
未開拓のポイントは釣果につながる事がよくあります。トローリング中にも偶然見つける事もありますので常に魚探の画像には注意しておきましょう。
GPSにマークの種類を変えられる機能があれば、メジャーな場所とそうでない場所をそれぞれ分けてマークしておくのがおすすめです。
他にも、釣れた魚種別にマークを分けておけば後々便利です。
また、岩場や漁礁のマークを落とすときは、魚群探知機の画面を見ながらポイントの端々をGPSにマークしておきましょう。
そうすると、そのポイントの地形をGPSの画面上で一目瞭然に知ることができます。
ポイント探しにおいて欠かせない魚群探知機ですが、魚探の画面をにらみながら今日の釣り場を求めて船を流す時間はまさに1日の釣果を占う大事な場面です。
決して気を抜くことはできません。
加えて、誰も知らない自分だけの秘密のポイントを開拓していくのは宝探しのような楽しみもあり、それが見事にはまった時の喜びはひとしおです。
楽しみながら根気よく探っていきましょう。