奈良県池原ダム。誰もが夢見る聖地で、ビッグバスを求め奥村和正が再びこの地を訪れた。
しかし、今年の池原ダムは一筋縄ではいかない。マイナス10mほどの減水に加え、濁りも入っている状況。
「ちょっとまだ分からないんですけど、基本的にはまたあのでっかいルアーで攻略できたらいいなと思ってます」
そう語る奥村和正は、状況を把握するために様々なルアーを試していく。
まず手にしたのは、カスミで流行しているというサスカートジュニア。可動域を広げるチューンを施し、スローフローティングに調整したものである。
さらに、濁りがある状況を想定して、コリガンマグナムの350、ナイロンの20ポンドも用意。
「手早くサーチするため、奥村はコリガンマグナム350を手に取った」
午前6時、カバスハンターの釣りがスタート。
4つある川筋の中でもっとも短い前期筋から、池原ダムの今を感じ取っていく。
「めっちゃ水悪いね。あ、でもそんなにめちゃくちゃドロドロに濁ってるわけではなさそうやな」
水温は10.4℃。まずは手早くサーチするため、奥村和正はコリガンマグナム350を手に取った。
しかし、状況は思わしくない。
「池原で普通ならこれぐらいの水質やったら全然クランクありなんやけど、池原の魚ってほんま見切ってるから、ちょっとこれぐらいの濁りじゃそんなテンパりおらへん」
次に手にしたのは、チューニングが施されたサイレントキラー145。移動距離を抑え、1点で誘うための戦略である。
「ほんまにこのちょっとした違いでね、食べる食べないが明確に分かれるから、ほんまバス釣りって深い」
上流へボートを進めると、徐々に釣り人の姿が見え始めた。
バスを発見するも、警戒心が強く、なかなか口を使わない。
ルアーをワサベイトにチェンジするも、状況は変わらず。
「今日はデビューです。プロトのI字系プラグ、ワサベイト。奥村のイメージとはかけ離れた選択だが、時にはこんな釣りも必要になる」
そしてついに、奥村和正にヒット!
しかし、それは想像をはるかに超える小さなバスだった。
「ちっちゃいけど太い。うん、めっちゃ餌食ってるって感じ」
その後も試行錯誤が続く。
場所を白川筋に移し、ブルスレンダーを試すも反応は得られず。
さらに大きくエリアを移動し、本拠の状況を探るも、バスの姿は確認できず。
残された最後の川筋、坂本筋へと急ぐも、全く生命反応がない。
「1匹もいないですね。1匹も何にも。おれへんもおらへん。何にもいらへん」
万策尽きたかのように思われたその時、奥村和正は最後にギラギラ攻撃を試みる。
「高に希望の光が見えてきひんかな。またネバーギブアップや。突然、突然現れるかもしれん。こういう時あとはメンタルだけ」
幾度となくタフコンディションの池原ダムにチャレンジし続けてきた奥村和正。
メンタルの強さを武器に、最後まで諦めずに投げ続ける。
果たして、奥村和正はモンスターバスを手にすることができるのか?
続きは釣りビジョンで!
「諦めない男、奥村和正。早春の池原ダムで繰り広げられるモンスターバスとの壮絶な戦い!」
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