曳縄のカグラ(ケンケン)の選び方

曳縄はギジエサを使ってカツオやマグロといった魚を釣る漁法ですが、そこで大事なのがカグラの選び方です。いくら高価でも、魚が食わなければ意味がありません。

曳釣りのときは7~9本のギジエサを曳きますが、私の経験でも、カツオが食いつくギジエはいつも同じ物に決まっていることがよくありました。

これだけではなく、何隻か並んで曳き釣りをしていても、相手の船は釣れるのに自分の船は釣れないということは漁師の世界でもよくある話です。

これには経験やキャリアの差があるのはもちろんですが、それ以上にギジエサの選び方に問題があると言われます。

曳き釣りの技術は疑似餌の選び方の技術と言うくらいで、いい疑似餌を使えばプロの漁師以上の成績を上げることも不可能ではありません。

そのためにも、曳縄で使うカグラ(ケンケン)の選び方がとても重要になってくるのです。

この記事では、釣果を左右するカグラの選び方の基礎知識について解説していきますので、これから曳縄を始めるのであればぜひ参考にされてください!

魚は目玉を攻撃する

実際に見たことはありませんが、カツオにしてもマグロにしても、餌の小魚を襲うときは目玉を攻撃するとよく言われます。

攻撃を受けてやられた魚は目を見れば分かると言われますが、カツオなどはそんな目の色の変わった魚を狙って捕食しているようですね。

そのため、カグラを本物の餌として食いつかせるためには目の色が変わるような目玉が必要となってきます。

これがカグラを選ぶ時に一番重要な点で、カグラの光り方が悪いと、いくら高価でも魚が食わないカグラとなるわけです。

よく釣れるカグラの見分け方

カグラ 特徴 材料
線のように光るカグラ 一筋の線のように見えるカグラで、見る角度によって消えたり見えたりする。 真珠貝・夜光貝・和牛・鯨歯
ピンク色に光るカグラ 底光りする感じのピンク色に光るもので、ピンク色が見えかくれするカグラ。 貝類全般・象牙・プラスチック
筋模様があるカグラ 筋のような細い線が斜め・縦・横に何本もあり、そこがギラギラ光るカグラ。 和牛・鯨歯

牛の角には、縦に細い線が何本も並んだものがある。

波状の模様があるカグラ 波状の模様が魚のウロコのように光るカグラ。 象牙・鯨歯・ウミマツ・真珠貝
その他のカグラの見方
  • 水につけると光ったり色合いが変化するカグラ
  • 紫・薄い茶褐色・透明に近いブルーのカグラ
  • 見る角度で光る部分と光らない部分があるカグラ
  • コナヘッドのような動きのあるカグラもある
カグラの注意点など
  • 古くなったカグラは早めに取り替える
  • 一面全部が光るカグラは案外食いが悪い
  • カグラの形状はそれほど関係ない
  • 鉛が付いていても付いていなくてもほとんど関係ない
  • 磨きすぎると水の吸収がが悪く食いがよくない

カグラの見方や選び方の基礎をご説明しましたが、カグラは生き物です。捕食者であるカツオやマグロからおどおどと逃げ回る小魚のように見えなければいけません。

そのつもりでカグラを選ぶと、曳縄の楽しさもひとしおかと思います。また、ご自身で加工して作ってみるのもおすすめです。

曳縄上達の早道は、いいカグラを持つこととされます。この記事を参考にされて、ぜひ自慢のカグラで大漁を狙ってください!

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