我が家のお正月のご馳走といえば、メインはやっぱりかにです。そのため、10月ともなれば正月に向けてラストスパート!
カニ代を稼がないといけないので、仕事もがぜん熱が入ります(笑)
冬は美味しいものがたくさんあるので、どれを選んでいいいか目移りしてしまいますよね。けれど、カニがあれば家族全員で大喜びです。
あのプリプリの白い身を食べるときは、何とも言えない至福のひとときですね。
とはいえ、カニを通販で購入したかには、ほとんど冷凍された状態で届きます。そのため、解凍方法を間違うと美味しさも半減してしまいます。
そこで今回の記事では、カニの美味しい食べ方や解体方法を順番に解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
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カニの美味しい解凍方法
せっかくの美味しいカニも、解凍方法を間違うと、台無しになります。美味しいカニを美味しいままに食べられる解凍方法をご説明しましょう。
低温解凍がおすすめ!
カニを解凍するのに、一番避けたい方法は、常温で解凍することです。常温で解凍すると、急速に解凍がすすみ、溶け始めた氷と一緒に、カニの美味しさ、旨味が流れ出してしまいます。
カニの旨味を流れ出させないで解凍するには、低温でゆっくり解凍するのがおすすめです。そのためには、冷蔵庫での解凍がベストです。
大きさ、部位ごとの目安時間をまとめました。
- タラバガニの脚:約24時間
- 毛ガニ:約24時間
- ズワイガニ姿:約18時間
- ズワイガニの脚:約12時間
カニの種類や部位ごとで、解凍時間がそれぞれ違ってきます。上記を目安に、とにかく時間をかけてゆっくり低温で解凍することがポイントです。
冷蔵庫で解凍するときに気を付けたいポイント
カニを冷蔵庫で解凍する場合は、とにかくカニの乾燥を防ぐことが重要ポイントです。といっても難しくはありません。
新聞紙やキッチンペーパーでカニを包んで、水切りパッドの上に乗せてビニール袋に入れれば完了です。
なお、解凍の途中で、カニの表面についた氷が溶けて新聞紙が濡れてきます。そのため、皿の上などにカニを置いたままだと、かにが水っぽくなってしまいます。
この水っぽさを防ぐためにも、かには必ず水切りパッドの上に載せて解凍してください。
また、甲羅付きを解凍する場合は、甲羅を下向きにして解凍しましょう。そうしないと、せっかくのカニ味噌が流れ出てしまうのでもったいないです。
最後に、かにを解凍するときは、食べきれる分だけ解凍してください。余ったからといって、解凍したカニを冷凍しても、次はぜんぜん美味しくありません。
ゆっくり解凍する時間がない時の解凍法
カニの解凍には、最低でも12時間は必要です。そのため、急にカニを食べたいときなど、ゆっくり解凍する時間がないときは流水解凍がおすすめです。
流水解凍の方法ですが、直接水にカニを当ててまいけません。必ずビニール袋にカニを入れてから、水道の流水を当てて解凍してください。
なお、急ぐからといって電子レンジでの解凍は絶対にやめたほうがいいです。カニの風味だけでなく、旨みもなくなってしまい、美味しく食べることができません。
カニを解体する方法
姿カニの場合は、甲羅をはがして解体しないといけないので、食べる前にひと手間かかります。カニの解体にはちょっとしたコツがあります。
また、甲羅で怪我をしやすいので、慣れるまでは注意が必要です。ここでは、かにの解体方法について解説していきます。
- キッチンばさみor包丁
- 軍手
- 新聞紙
- 皿
なお、カニを解体するとき、カニのトゲが刺ささらないように、軍手をはめて作業するのをおすすめします。
カニ解体の流れ
動画はズワイガニを解体していますが、カニの構造は、どのカニでも基本的には同じです。そのため、ここで解説する解体方法はどのカニにも当てはまります。
ぜひ、参考にしてみてください。
1.カニの脚と胴体を切り離す
まずは、キッチンバサミか包丁を使って、カニの脚と胴体を切り離します。足の付根はカニの殻が柔らかい部分なので、この関節部分にハサミを入れて切り離します。
なお、動画では腹が下になっていますが、カニの腹を上にすると関節が分かりやすいですし、甲羅を剥がすときにカニ味噌が流れません。
2.カニのフンドシを外す
カニのフンドシ部分は腹の三角形になっているところで、地方によって前かけと言われることもあります。はがしたらキッチンバサミで切り離してください。
3.カニの甲羅を外す
フンドシを外すと、甲羅の付け根に三角形の隙間ができるので、そこに親指を入れて取り外します。このとき、カニみそが流れ出ないように甲羅は下に向けておきましょう。
4.カニみそを甲羅に移す
胴体や肩肉に残っているカニみそを、スプーンなどを使って甲羅に移します。甲羅の内側には白い薄皮がありますが、これも食べることができます。
甲羅に移したカニ味噌はそのまま食べることもできますが、甲羅酒といったツウの食べ方もあります。
5.カニのエラを取り除く
カニの胴体についているグレーがかったひらひらしたものがカニのエラで、ガニとも呼ばれます。この部分は食べれないので、きれいに取り外してください。
カニの胴体部分の身の取り出し方
腹の中心で肩肉を横半分に切り分けます。この部分は、甲羅が固くて丸みがあるので、まな板の上で安定しません。そのため、包丁ではなくキッチンバサミがおすすめです。
一度に切れなくても、ちょっとずつ切り進めてください。
こんどは、2つに切れた胴体を縦半分に切り分けます。これで、胴全体が4つに切り分けられました。
これでカニの身が取り出しやすくなりますが、足の付根のところを少しだけ切ると、さらに取り出しやすくなりますよ。
カニ脚の身の取り出し方
- 脚の関節を3つに切り分ける
- 脚肉の真ん中に包丁を入れる
- 脚の殻を外す
カニ料理専門店のようにきれいに盛り付ける必要はないので、ここでは簡単に取り出せて食べやすい方法を解説していきます。
1.脚の関節を3つに切り分ける
殻をむきやすくするため、関節部分で3つに切り離します。関節部分は柔らかいので、簡単に切り離せます。
2.脚肉の真ん中に包丁を入れる!
脚肉の真ん中に、垂直に包丁を入れます。まずは包丁を刺して、脚を立たせてから、スッと包丁を下ろします。今度は逆にして、切れ目に包丁を入れてスッと下ろします。
包丁ではなく、ハサミでもできますよ。ハサミのときは、脚の下から真ん中くらいまでハサミを入れてから、反対側からも同様に切ります。
ナンバン部分も同じ用に切り分けます。
カニ爪の身の取り出し方
- 爪を2つに切り離す
- 切った関節部分からハサミを入れる
- 関節の手前部分と周りをカットする
最後にカニ爪を解体していきます。なお、蟹爪の甲羅は特に硬いので、怪我をしないように注意して解体してください。
1.爪を2つに切り離す
キッチンバサミで蟹爪を2つに切り離したら、切り込みが入れやすいように、関節部分を切ります。
2.切った関節部分からハサミを入れる
硬い関節部分が切れたら、今度はそこから、残っている片方の関節部分の手前までハサミを入れていきます。
3.関節の手前部分と周りをカットする
関節の手前まで切り込みを入れたら、関節周りを蟹身を切らないようにして殻をカットしていきます。爪先も同じ用にカットすれば、カニの解体完了です。
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まとめ
フルポーションもいいですが、カニを味わうなら、やっぱりカニ味噌の入った姿カニを外すことはできません。解体がちょっと面倒ですが、慣れれば簡単です。
しかも、カニ味噌とまぜた甲羅酒なんかは、ポーションでは味わえない美味しさです。
カニ身にするのが面倒と思うかもしれませんが、一度食べたら面倒とか思わなくなります。というか、姿カニじゃないと満足できなくなります。
ぜひ今回の記事を参考にしていただいて、お正月は美味しいカニをたくさん召し上がってください。