船釣りをするなら真鯛は外せない魚ですよね。北海道以南の日本各地の沿岸帯に広く生息するので、日本全国どこでも人気のターゲットです。
釣り方も色々で、コマセ・テンヤ・ジギング・タイラバなど地域やアングラーによって多種多様です。
今回の記事では、そんな真鯛釣りの仕掛けについてまとめてみました。ぜひ参考にされて、大物真鯛を釣り上げてください!
Contents
真鯛の生態や釣り期
釣れる時期 | 4月~6月の乗っ込みと秋口の9月~11月の年に2回 |
狙う水深 | 水深20~200mの岩礁帯周辺 |
主食 | 小魚・環虫類・甲殻類・イカ・タコなど雑多 |
水温 | 水温18度以上で盛んに摂食 |
遊泳層 | 水温の安定する海底付近を好む |
真鯛がよく釣れるのは、乗っ込みの春から初夏にかけてと、産卵前後の荒食いと言われる秋口9月~11月の2回です。
その他の時期も釣れない訳ではありませんが、この2シーズンは特に釣れる時期です。
卵や白子を持った大型真鯛が釣れる春の乗っ込みは、真鯛釣りには特に外せないシーズンでもあります。
また、釣れやすいことから、初心者が挑戦するのにはいい時期でもあります。タイラバでもよく釣れるので、初挑戦なら春の乗っ込み時期がおすすめです!
なお、水温が下がって12度以下になると途端に動きが悪くなります。そのため、水温の低い時は食いがよくありません。
真鯛の釣り方
それではここから、真鯛釣りの仕掛けと釣り方をご紹介していきます。色んな釣り方があるので、メジャーなもの限定でご紹介していきますね。
真鯛のコマセ釣り
寄せ餌と付けエサで狙う真鯛釣りです。寄せ餌の煙幕の中で付け餌を真鯛に食わせるのがポイントの釣りです。
軟調のムーチングロッドと電動リールを使い、長いハリスを潮に乗せて流します。船からの真鯛釣りでは、一般的に知られたメジャーな釣り方です。
一つテンヤ真鯛
昔は漁師さんが手釣りでやっていた釣法で、それほどメジャーな釣りではありませんでした。
近年、ロッドを使ってのテンヤ釣りが確立されてから、一気に人気が高まりました。
仕掛けもタックルもシンプルなので、女性から子供まで、誰にでもおすすめできる真鯛の釣り方です。
タイラバ
タイラバも、近年ブームといってもいいくらい人気の釣りとなりました。人気の理由はそのシンプルさです。
とにかくリールをただ巻きすればいいので、釣り初心者でも大物を釣り上げるチャンスがあります。
ポイントは、アタリがあってもアワセをいれないことです。アワセをいれてきたベテランには、逆にこれが難しい(慣れるまで)との声もあります。
真鯛のシャクリ釣り
手バネ竿を使ったシャクリ釣りは、一部の真鯛ファンに根強い人気のある伝統的な釣法です。
この釣りでもテンヤを使いますが、このテンヤを使って、エビを懐中で踊らせるように動かすのがポイントです。
いかに真鯛を誘うことができるかが腕の見せどころで、これが釣果の分かれるところです。
真鯛のジギング
一昔前なら、ジギングで真鯛を狙うというのは考えたこともありませんでしたが、今では普通にジギングで狙うようになってきました。
中型のメタルジグを使いますが、それほどアクションは必要ありません。タイラバと同じで、ただ巻きで誘うのが主流です。
真鯛のコマセ釣り
それでは、真鯛のコマセ釣りについて解説していきます。
真鯛のコマセ釣り仕掛け
真鯛のコマセ釣りは、オキアミをコマセ(マキエサのこと)と餌に使う釣りで、海中にコマセの煙幕使って警戒心の強い真鯛の活性を上げるのがポイントです。
道糸はPE4号程度ですが、近年はやりのライトタックルではPE1号を基本にしています。いずれにしても、船宿で指定された号数があればそちらを優先しましょう。
ビシカゴのサイズは60~100号が基本ですが、こちらも船宿によって指定されていることがあります。
そのため、タックルを揃える時は事前に確認してから購入するようにしましょう。
真鯛釣り仕掛け
真鯛釣りビシ
テンビン
ゴムヨリトリ
真鯛のコマセ釣りライン
真鯛のコマセ釣りで使うラインは、3~4号のPEラインがおすすめです。
時期によってはもう少し細めでもいけますが、3号が巻いてあると不意の大物にも安心です。
また、正確な棚取りをするためにも、水深が分かるようなマーキング表示されているPEラインを選ぶようにしましょう。
真鯛のコマセ釣りタックル
ロッドはムーチングタイプがおすすめで、ロッドホルダーがあれば快適に釣りを楽しめるので、マイボート釣行の際は準備しておいたほうがいいです。
シマノアルシエラマダイ40 235 RIGHT
フォースマスター 1000
コマセ真鯛釣りの付けエサ
コマセ真鯛釣りでは、餌はオキアミを使います。餌の付け方は、尾羽根をカットして針を尾から真っすぐ入れて腹で抜いてセットします。
オキアミを丸くすると仕掛けが回転するので、餌を付ける時はそこだけ注意しましょう。
一つテンヤ真鯛
一つテンヤは、船のマダイ釣りでははずせない釣法となりました。使うのは極細PEラインと軽量テンヤで、とにかく真鯛のアタリを取るスタイルの釣りです。
そのため、他のロッドの流用ではなく、一つテンヤ専用のロッドがおすすめです。
また、付けエサには冷凍エビを使いますが、釣具店には一つテンヤ用のエビが販売されているのでそれで大丈夫です。
釣れる釣れないは別として、一つテンヤの釣り方はいたって簡単です。
テンヤを確実に着底させたら、ゆっくりと竿をシャクって真鯛を誘います。そして、竿が上がりきったら再度沈めます。
この繰り返しだけですが、ほとんどの場合、テンヤを沈める(フォール時)ときにアタリが出ます。
そのため、シャクるときよりも沈めるときに全神経を集中させてアタリを取るのが一つテンヤのポイントです。
タイラバ
ボートフィッシングが盛んになった昨今、真鯛釣りではこのタイラバもすっかり定着してきました。年齢性別を問わず人気の真鯛釣りの方法ですね。
このタイラバのポイントは、とにかくただ巻きすることです。けれど、やってみるとこれが結構難しいんですよね。
アタリがあると慌ててしまい、ついつい巻が早くなってせっかくの獲物をバラしてしまいます。
ガツガツアタリがあっても同じ速度で巻き続けて、真鯛下に突っ込んでから合わせを入れましょう。
この釣りも、やっぱり専用ロッドと専用リールがおすすめです。
真鯛のシャクリ釣り
一つテンヤに似た釣りに、真鯛のシャクリ釣りがあります。この釣り方は、シャクリ竿でテンヤをシャクリ上げて、海中でエビが跳ねている状態を演出します。
手バネ竿での釣りは動画の釣り方とは違いますが、小さなテンヤと中おもりを使って一日中シャクります。そのため、ちょっと疲れる釣りでもあります。
あと、一つテンヤと違うのは餌に活エビを使うことですね。
なお、シャクリ釣りは手釣りとリールのどちらでもできますが、それほどこだわりがなければリールシャクリでの釣りがおすすめです。
真鯛のジギング
真鯛のルアーフィッシングと言ったらタイラバがメジャーですが、最近ではジギングで真鯛を狙うことも多くなってきました。
ジギングといっても、大型青物を狙うようなタックルではなく、ライトタックルでの細仕掛けです。
細めのラインを使うので、真鯛の引きをしっかり楽しめてスリリングな釣りでもあります。
真鯛の調理方法
せっかく釣った真鯛なので美味しく料理したいものです。鯛と言ったらやっぱりお刺し身です。残ったアラは煮付けでも味噌汁でも最高です!
基本的な三枚おろしは誰でもできるようになります。ぜひマスターして、美味しいお刺身と美味い焼酎で楽しいひとときをお過ごしください!
まとめ
真鯛釣りにはいろんな仕掛けがあり、どれをとっても魅力的です。マイボートがあればいろんな釣り方を試せるので、それも真鯛釣行の楽しみにできます。
手軽にできるのはタイラバですが、まぐれではなく必然と言えるところまで行くにはやっぱりそれなりの経験も必要となってきます。
また、真鯛は食べても美味しい魚なので、お刺身・煮付け・鯛めしなどなど、食べ方もいろいろと楽しめます。
真鯛は、釣ってよし食べてよしの人気の魚です。いろいろと試されて、ぜひご自身に合った釣り方をマスターしてください!