寒グレ終盤戦！田中貴が挑む、長崎県宮ノ浦の磯フカセ釣り

予想外の展開に翻弄される田中貴！

「はてなき大会へと望む地球の一部に 立ち目の前の複雑回避に入り組む潮流を 読み解きながら食の高な相手と 渡り合う磯の浮かせ釣り」

そんな磯のフカセ釣りにおける最高峰の戦いを制したエキスパート、田中貴。彼がこの釣りの理想として追い求めるもの、それは「ゼロの状態」だという。

「何もついてない状態で自然とこう潮の流れに乗って流れてそして沈んでいく形さには針ハリスそして浮道糸がついて自然の流れをしないえこれをいかに何もついていないような状態で流すかっていうのを目標にやってます」

彼が掲げるゼロという基本理念。それは、他の釣り人よりも多くの魚を釣り続けてきた彼だからこそ辿り着いた境地なのかもしれない。

今回の舞台は、長崎県の西武・平戸島。時は3月中旬、グレ釣りにおいては厳しい時期だ。

3月といえば、産卵を控えたグレが食い渋る時期。それに加えて、海水温が最も低くなる時期でもある。

そんな状況下で、田中貴はどんな戦略で挑むのか？

3月のグレ釣りは、違和感との戦い。
「当たってるんですけどねこっから食い込まないんですよすごく狙ってますけどなかなか食い込まないすね」

この時期、顕著となる食い渋り。アタリがあっても、なかなか食い込まないのだ。

「この時期すごく渋ってるから餌は触っても少しの違和感で離しちゃうんですよねそうこの時期大切なのは違和感なくこう食わせるっていうのが一番やっぱ高になると思うんですよ」

いかに違和感なく食わせるか。それが3月のグレ釣りで最も重要なことだという。

「違和感なく食ってるかどうかそれを判断するには僕なんかこう沈めてくではですね飲んでることが僕正解だと思ってるんですよね」

田中貴は、グレが餌を飲み込んでいるかどうかで、違和感なく食わせているかを判断する。

「飲んでるから違和感がないそういうその判断です ね」

舞台は平戸島の南西部・宮ノ浦
午前6時前、船へと乗り込む。この日の朝の最低気温は8度。春と呼ぶには、まだ肌寒い。

穏やかな南風に背中を押されながら、船は北へと向かう。

そして、上陸したのは、上島の北西に位置する独立礁・北の瀬。潮同士や周囲の地形など、多面を内した磯である。

まずは、餌作りから。

「今回ですねえ初めてのエリアでま状況もわかんないのでまそれを踏まえて作っていきたいと思います」

初めてのエリアということで、状況を把握するために、遠投ができるように配合餌を調整していく。

「エリア時間を区切り行うトライアルタイム今回は3時間の5匹リミットというオーソドックスなレギュレーション」

田中貴は、3時間で5匹のグレを釣るという目標を立てた。

「大きい島から離れたこの離れゼなんでま魚多そうなイメージありますね」

しかし、海の見た感じは、あまり良くない。

「潮がどんどん流れてるような感じです」

右から左に潮が流れている状況。

「船長の話だとま非常に厳しいとま釣れないね可能性もあるよっていうぐらいのまお話も聞かせていただいてる中で」

船長からも厳しい話を聞かされていた。

潮の変化に翻弄される田中貴。

トライアルタイムをスタートし釣り竿を構える田中だが、開始早々に潮の流れが変わる。

「試合時間を待ってる間に潮が全く変わりましたね最初右から左だったんですけど今左から右にじわっと流れてます」

予想外の潮の変化に、田中貴は早くも翻弄される。

「結構なスピードで流れてるここ」

表層の流れはかなり早く、釣り辛そうだ。

「塩が地的 に活性がいい時はねこんな流れで釣るのが一番いいんですけどた今どうなんだろう良くないと思うんだけど」

田中貴は、潮の流れの速さに苦戦しながらも、試行錯誤を繰り返す。

「狙ってみましょう重りを打ちます50cmぐらい上にジタの5 号ま本流釣る時って塩がね暴れますから重りをつけて安定させて流してみてま重りを足すのか効くのか調整していきたいと思いまこの潮の流れでね降ってくれるんであれば楽ちゃ楽ですよ」

流れの速い本流狙いにシフトし、重りを付けて安定させて流してみる。

予想外の魚種に苦戦。すると、すぐに反応が！

「たしかしこれ はレじゃなさそうなんだろう」

しかし、釣れたのはグレではなかった。

「船長言ってましたもんねも釣れてるって潮についたらもう連発するんで厄介ちゃ厄介ですねうんイサの連発を懸念しながらも再び流れの中を攻めていく田中だ が30分経過です」

船長が言っていた通り、イサキが釣れてしまった。

しかも、30分経過しても、イサキの反応しかない。

果たして、田中貴はグレを釣ることができるのか？

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