玄界灘での電動ジギングにおいて、適切なタックル選びと正しい釣り方の理解が釣果を大きく左右します。
この記事では、玄界灘での電動ジギングの魅力から具体的な釣り方、タックル選び、おすすめポイント、そしてYouTube動画「釣り百景 #581」で紹介されたテクニックまで、初心者から経験者まで役立つ情報を5ステップで詳しく解説します。

最近手巻きが辛くて…玄界灘で電動ジギングを始めたいけど、何から揃えてどう釣ればいいのかな?

この記事を読めば、タックル選びから実践的な釣り方、電動リールのモード活用法まで全てわかりますよ
- 玄界灘電動ジギングのメリットと具体的な釣り方5ステップ
- 必要なタックル(ロッド、電動リール、ライン、ジグ、バッテリーなど)の選び方とセッティング
- おすすめポイント(沖ノ島、壱岐、対馬)、ブリ・ヒラマサのベストシーズン、遊漁船情報
- YouTube動画「釣り百景 #581」に見る実践テクニック
玄界灘電動ジギングの魅力と可能性
玄界灘でのジギングにおいて、電動リールがもたらす恩恵は計り知れません。
それは単に楽をするための道具ではなく、アングラーの可能性を大きく広げ、新たな釣りの世界を見せてくれるものです。
具体的には、「手巻きの限界を超える体験」や「体力負担軽減と集中力持続」による快適性の向上、そして「大型青物との出会いを増やす戦略」としての有効性が挙げられます。
これらの要素が組み合わさることで、電動ジギングは玄界灘攻略における強力な武器となります。
体力的な不安を感じている方や、さらなる釣果を求める方にとって、電動ジギングは試してみる価値のある選択肢と言えるでしょう。
手巻きの限界を超える体験
手巻きジギングでは、アングラー自身の体力と技術が、ジグを操作するスピードや持続時間に直接影響します。
しかし、電動ジギングは人の手では生み出せない高速ジャークや、安定した巻き上げ速度を可能にします。
例えば、「釣り百景 #581」の動画内で松岡秀達さんが解説していたように、人間が全力でリールを巻くよりも速いスピードでジグを動かすことができ、それが大型青物の捕食スイッチを入れることがあります。
また、ヒットした際の巻き上げスピードやジャークのパターンを数値として記録・再現できるため、再現性の高い釣りを展開できる点も大きな魅力です。

手巻きじゃ再現できないアクションって本当?

はい、電動リールならではの高速かつ安定したアクションや、緻密なパターン再現が可能です
電動リールのパワーと制御機能を活用することで、これまでアプローチできなかったスピード領域での誘いや、ヒットパターンに基づいた効率的な釣りが実現します。
体力負担軽減と集中力持続
玄界灘のような水深のあるフィールドや、潮の流れが速い状況下でのジギングは、想像以上に体力を消耗します。
特に重いジグを使用する場合、手巻きでのシャクリや回収は腕や肩への負担が大きいです。
しかし、電動ジギングではリールが巻き上げを強力にアシストしてくれるため、この体力的な負担が劇的に軽減されます。
「釣り百景 #581」で福島和可菜さんも「巻かないからすごい楽。
体の負担を感じない」とコメントしていました。
体力を温存できることで、長時間の釣りでも集中力を維持しやすくなるのです。

深場での手巻きは、正直かなりキツいんだよね…

電動なら、その辛さから解放され、魚からの反応に集中できますよ
疲労による集中力の低下は、アタリを見逃したり、誘いのリズムが崩れたりする原因にもなります。
体力的な余裕が生まれることで、より冷静に状況を判断し、丁寧な操作を続けられるため、結果的に釣果アップにも繋がるでしょう。
大型青物との出会いを増やす戦略
電動ジギングは、単に体力を温存できるだけでなく、大型の青物、特に玄界灘で人気のブリやヒラマサと出会うチャンスを増やすための戦略的な釣法でもあります。
その理由は、効率性と電動ならではのアプローチにあります。
例えば、深いポイントでも重いジグを楽に、そして素早く回収・再投入できるため、手返しが格段に向上します。
ヒットパターンを掴んだ際には、巻き上げスピードやジャークパターンを数値で正確に再現できるため、効率よく連続ヒットを狙えるでしょう。
さらに、手巻きでは難しい超高速ジャークや、一定速度での安定した誘いが、タフな状況下で大型魚のバイトを誘発する可能性を高めます。
メリット | 具体的な効果 |
---|---|
手返しの向上 | 深場や広範囲を効率的に探る |
パターン再現性 | ヒットした誘いを正確に繰り返し、連続ヒットを狙う |
高速アクション | 手巻きでは出せないスピードでリアクションバイト誘発 |
最新機能の活用 | 魚探連動などでヒットレンジを逃さない |

体力的に楽なだけでなく、釣果も上がるなら最高だな

はい、電動ジギングを戦略的に活用すれば、大型青物との出会いは確実に増えます
このように、電動ジギングはアングラーの技量や体力の限界を補い、より多くのチャンスを生み出す可能性を秘めているのです。
大型青物を効率的に狙う上で、非常に有効な選択肢と言えます。
なぜ有効?玄界灘攻略における電動ジギングの利点
玄界灘でのジギングにおいて、電動リールがもたらすパワーと多彩な機能は、アングラーにとって大きな武器になります。
電動ジギングは、体力的な負担を軽減するだけでなく、手巻きでは生み出せないアクションやヒットパターンの再現を可能にします。
この見出しでは、深場や急潮を克服するパワー、人力では不可能な高速アクション、ヒットパターン再現性の高さ、そして魚探連動など最新機能の活用という、玄界灘攻略に電動ジギングが有効な理由を具体的に解説します。
これらの利点を理解することで、玄界灘でのブリやヒラマサといった大型青物との出会いが、より身近なものになるでしょう。
深場や急潮を克服するパワー
玄界灘には水深100mを超えるポイントも珍しくなく、潮の流れが速い状況下で重いメタルジグを操作するのは、かなりの体力を消耗します。
手巻きリールだと、回収だけでも一苦労、ましてや一日中ジグをしゃくり続けるとなると、後半には集中力が途切れてしまうこともあります。
しかし、電動リールであれば、パワフルなモーターが巻き上げをアシストしてくれるため、このような厳しい条件下でも体力の消耗を大幅に抑えることが可能です。
200gや300gといったヘビーウェイトのジグも楽に扱うことができ、深場に潜む大型魚へのアプローチも苦になりません。
「釣り百景」の動画内でも、出演者が「体の負担を感じない」とコメントしているように、体力的なアドバンテージは計り知れません。

重いジグを一日しゃくり続けるのは、正直きついですよね…

電動リールのパワーがあれば、体力的な不安なく釣りに集中できますよ
体力的な余裕は、釣行後半の集中力維持や、より丁寧な誘いにも繋がり、結果として釣果アップに貢献します。
人力では不可能な高速アクション
電動ジギングの魅力の一つに、「ハイスピードジャーク」があります。
これは、人間が手巻きで実現できる速度領域を超えた、非常に速い巻き上げスピードでジグをアクションさせることを指します。
電動リールは、機種にもよりますが、人間が限界まで速く巻くスピードよりもさらに速い、一定のハイスピード巻き上げをボタン一つで、しかも長時間維持できます。
「釣り百景」の動画で松岡秀さんが「人間がこう全速力で巻くスピードよりも早いスピードで負けるんですけど、そのスピードでも魚がやっぱり当たってくる」と解説していた通り、この人力では不可能なスピード変化が、青物の捕食スイッチを入れることがあります。
特に、高活性な魚や、リアクションバイトを誘いたい場面で効果を発揮します。
手巻きのジャークでは反応しない魚に対し、電動ならではの高速アクションという新たなアプローチが可能になる点は、電動ジギングの大きなアドバンテージと言えます。
ヒットパターン再現性の高さ
手巻きのジギングでは、「今、どんな感じで誘って釣れたか」を感覚的に覚えるしかなく、完全に同じアクションを再現するのは難しいものです。
しかし、電動ジギングでは、ヒットした時の巻き上げスピードやジャークのパターン(長さ、間隔など)を、リールが表示する数値によって客観的に把握できます。
例えば、「スピードレベル『20』のワンピッチジャークでブリがヒットした」というデータが得られれば、同じ設定で誘いを繰り返すことで、ヒットパターンを正確に再現し、連続ヒットを狙うことが容易になります。
「釣り百景」の松岡さんも「ヒットパターンを数値化することで実現する堅実な再現性」が電動ジギングのメリットだと語っていました。
その日のヒットパターンを効率的に見つけ出し、釣果を安定させる上で、この再現性の高さは非常に有効な機能です。

毎回同じように誘っているつもりでも、微妙に違っちゃいますよね

電動なら誰でも同じアクションを正確に再現できます
感覚に頼る部分が多かったパターン分析を、データに基づいて行えるようになるため、より戦略的なゲーム展開が可能となります。
魚探連動など最新機能の活用
近年の電動リールには、釣りをサポートする画期的な最新機能が数多く搭載されています。
特に注目したいのが、魚群探知機との連動機能です。
シマノの「探見丸スクリーン(探見丸システム対応機種)」のように、親機となる船の魚群探知機からの情報を、手元のリール画面にリアルタイムで表示できるモデルがあります。
これにより、水深、海底の形状、そして魚群の反応や魚がいるレンジ(深さ)を常に把握しながらジギングを展開できます。
魚の反応があるタナをダイレクトに攻めたり、根掛かりしやすい場所を避けたりと、非常に効率的かつ戦略的な釣りが可能になります。
「釣り百景」の動画でも、魚探情報を活用してヒットに繋げるシーンが見られました。
機能 | メリット |
---|---|
魚探情報表示 | 魚群の位置や水深、海底地形をリアルタイムで把握可能 |
各種自動ジャーク | 設定したスピードやパターンで自動的に誘い続け、体力負担軽減と再現性向上 |
巻き上げ速度設定 | 状況に応じた最適なスピードをダイヤルやレバーで簡単に選択・維持できる |
正確な水深表示 | デジタルカウンターにより、正確なタナ(水深)を把握できる |
これらの最新機能をフル活用することで、状況判断の精度を高め、電動ジギングのポテンシャルを最大限に引き出すことができます。
【5ステップ】玄界灘 電動ジギングの釣り方 完全マスター
- STEP1 投入と着底確認の基本操作
- STEP2 電動リールの基本モード(ピックアップ/レバー)活用術
- STEP3 状況に応じた誘いのアクションパターン
- STEP4 フォール中のアタリ感知と対応
- STEP5 確実なフッキングと電動パワーファイト
玄界灘での電動ジギングを成功させるためには、一連の釣り方の流れを理解し、確実に実行することが重要です。
このセクションでは、ジグの投入から魚を取り込むまでの具体的な手順を5つのステップに分けて解説します。
STEP1の投入と着底確認から始まり、STEP2の電動リールの基本操作、STEP3の誘いのアクション、STEP4のフォール中のアタリ感知、そしてSTEP5のフッキングとファイトまで、各段階のポイントを押さえましょう。
これらのステップをマスターすれば、玄界灘の豊かな海で、ブリやヒラマサといった魅力的なターゲットとの出会いがぐっと近づきます。
STEP1 投入と着底確認の基本操作
電動ジギングを始める最初のステップは、ジグを正確にポイントへ投入し、確実に着底を確認することです。
特に重要なのが「サミング」です。
サミングとは、スプールからラインが出ていく際に、親指などで軽くスプールを押さえ、放出スピードをコントロールする操作を指します。
適切に行うことで、バックラッシュ(糸がらみ)を防ぎ、ジグが沈んでいくフォール中のアタリを取りやすくなるという大きなメリットがあります。
「釣り百景」の動画(06:40~)でも紹介されていたように、投入前にはリールのカウンターをゼロに設定し、クラッチを切ってスムーズにジグを落とし込みます。
手順 | 操作内容 | ポイント |
---|---|---|
1. ゼロ設定 | 電動リールのカウンター表示を「0」にセット | 正確な水深把握の基本 |
2. クラッチ操作 | クラッチを切ってスプールをフリーにする | ジグの投入開始 |
3. サミング | 親指でスプールを軽く押さえ、ライン放出を調整 | バックラッシュ防止、フォール中のアタリ感知、着底の瞬間を把握しやすくする |
4. 着底確認 | ラインの放出が止まったことを確認 | 素早く次の動作へ移行 |
5. 糸フケ回収 | 着底後、すぐにリールを少し巻き、糸フケを取る | 根掛かり防止、アタリを明確にする |

サミングって、具体的にどうすればいいんですか?

親指でスプールを軽く押さえて、糸の出方を調整しますよ
確実な投入と着底確認は、根掛かりを防ぎ、効率よく魚がいる層(タナ)を探るための基本動作です。
この最初のステップを丁寧に行うことが、玄界灘での電動ジギング攻略の第一歩になります。
STEP2 電動リールの基本モード(ピックアップ/レバー)活用術
電動リールの性能を最大限に引き出すには、基本的な操作モードの理解が欠かせません。
多くの電動リールには、ボタン操作で瞬間的に巻き上げる「ピックアップボタン(またはチョイ巻きボタン)」と、レバー操作で設定した速度で巻き続ける「巻き上げレバー」が搭載されています。
「釣り百景」の動画(07:28~)では、松岡さんがこれらの基本操作を実演していました。
ピックアップボタンは、ロッドアクションと組み合わせてワンピッチジャークのような誘いを演出する際に便利ですし、巻き上げレバーは、一定速度でのただ巻きや、スピードに変化をつけながら広範囲を探る場合に有効です。
モード名称 | 主な操作方法 | 活用シーン例 |
---|---|---|
ピックアップボタン | ボタンを押している間だけ巻く | ワンピッチジャーク、誘い上げ、根掛かり回避 |
巻き上げレバー | レバーで速度を調整して巻く | ただ巻き、スピード変化をつけた誘い、回収作業 |

ボタンとレバー、どっちをメインで使えば良いのでしょうか?

状況や狙うアクションに応じて使い分けるのが基本です
これらの基本モードを状況に応じて使い分けることで、電動ジギングの操作性は格段に向上します。
手巻きリールとは異なる操作感に慣れ、さまざまな誘いのパターンを試す基盤を作りましょう。
STEP3 状況に応じた誘いのアクションパターン
電動ジギングの真骨頂は、手巻きでは難しい、あるいは不可能なアクションパターンを繰り出せる点にあります。
基本モードに加え、多くの電動リールには「オートジャークモード」や「アドバンスモード」といった、より多彩な誘いを自動または半自動で行える機能が搭載されています。
「釣り百景」の動画(13:45~)で松岡さんが解説していたように、これらの応用モードを活用すれば、設定したスピードと停止時間でリズミカルなジャークを繰り返したり、強弱をつけた複雑な誘いを演出したりすることが可能です。
また、魚探連動機能付きのリールであれば、画面に映る魚群の反応を見ながら、ヒットレンジ(魚がいる水深)で集中的に誘うといった戦略的な釣りも展開できます。
アクションパターン例 | 特徴 | 効果的な状況・ターゲット例 |
---|---|---|
高速ジャーク | 手巻きを超えるスピードでの連続的なシャクリ上げ | 青物(ブリ、ヒラマサ)の活性が高い時、リアクションバイト誘発 |
一定速度ただ巻き | 巻き上げレバーで設定したスピードで巻き続ける | スイミング系ジグとの組み合わせ、中層の魚狙い |
スロージャーク | オート/アドバンスモードを活用したゆっくりとした誘いとフォール | 根魚(キジハタなど)、低活性時の青物 |
ストップ&ゴー | 巻き上げと停止を組み合わせる | 魚にジグを見せて食わせの間を与える |
スピード変化 | 巻き上げレバーやモード設定で巻き速度に緩急をつける | 魚の追尾を誘発、捕食スイッチを入れる |

自動モードって本当に釣れるんですか?

はい、手巻きにはないパターンで魚を誘えるので有効ですよ
玄界灘のブリやヒラマサは、その日の潮の状況やベイトの種類によって反応するアクションが変わります。
電動リールの機能を駆使して、高速ジャークからスローな誘いまで、さまざまなアクションパターンを試し、ヒットパターンを見つけ出すことが釣果アップの鍵となります。
STEP4 フォール中のアタリ感知と対応
ジグを沈めている最中、つまり「フォール」中にも魚がアタックしてくることは少なくありません。
電動ジギングにおいても、このフォール中のアタリをいかに感知し、対応できるかは釣果を左右する重要な要素です。
アタリは、ラインの放出が不自然に止まる、糸フケが出る、ラインが一気に走り出す、あるいは竿先にコツンという微かな感触として現れます。
「釣り百景」の動画(11:50~)で福島さんがフォール中にヒラマサをヒットさせたように、常にラインの動きや竿先の変化に集中しておく必要があります。
アタリの種類 | 特徴 | 対応方法 |
---|---|---|
ラインが止まる/フケる | ジグが落下せず、ラインがたるむ | 即座にクラッチを入れ、強くフッキングする |
ラインが走り出す | 糸の放出スピードが急に速くなる | 様子を見つつ、適切なタイミングでフッキング |
竿先の変化 | コツン、モゾモゾといった微かな感触 | 違和感があれば積極的にフッキングを試みる |

フォールのアタリって、見逃しがちなんですよね…

ラインの変化に集中し、違和感があれば即合わせが基本です
特にサミングを丁寧に行うことで、ラインテンションを保ちやすくなり、フォール中の微細なアタリも感じ取りやすくなります。
巻き上げ中だけでなく、フォール中も気を抜かず、貴重なヒットチャンスを逃さないようにしましょう。
STEP5 確実なフッキングと電動パワーファイト
アタリを感じたら、次はいよいよ魚とのファイトです。
アタリがあった瞬間に焦って合わせるのではなく、しっかりと竿に魚の重みが乗るのを確認してから、力強くフッキングすることが重要です。
中途半端なフッキングは、ファイト中のフックアウト(針外れ)の原因となります。
フッキングが決まったら、電動リールのパワフルな巻き上げ力を利用しつつ、ロッドの弾力を活かして魚の引きをいなす「電動パワーファイト」を展開します。
「釣り百景」の動画(06:20~)ではドラグ設定の目安(4kg程度)が示されていましたが、ターゲットのサイズや状況に応じて適切に調整することが肝心です。
ドラグを締めすぎるとラインブレイクのリスクがあり、緩すぎると魚に主導権を握られてしまいます。
フェーズ | ポイント | 注意点 |
---|---|---|
フッキング | 竿に重みが乗ってから、力強く確実に合わせる | 合わせが弱いとフックアウトしやすい |
ファイト初期 | 電動のパワーで主導権を握る | 急な突っ込みに備え、ドラグ調整を意識する |
ファイト中盤 | ロッドの弾力を使い、魚の引きを吸収・いなす | ポンピング(竿の上げ下げ)は慎重に行う |
ファイト終盤 | 最後の抵抗に注意し、落ち着いて巻き上げる | 船べりでのバラシに注意 |
取り込み | 船長の指示に従い、タモ網などで安全・確実に行う | 電動リールの巻き込みすぎによる竿先破損に注意 |

電動だと、魚とのやり取りの感覚が掴みにくい気がします

パワー任せにせず、ロッドワークとドラグ調整で対応しましょう
電動リールのパワーは非常に強力ですが、決してゴリ巻き一辺倒にならないようにしましょう。
ロッドの曲がり具合や魚の引きの強弱を感じながら、時には巻き上げスピードを調整したり、ドラグを微調整したりすることで、大型のブリやヒラマサでも安心して取り込むことができます。
この一連の動作をマスターし、玄界灘での感動的な一本を目指しましょう。
玄界灘向け 電動ジギングタックル完全ガイド
- ロッド選びのポイント(専用ロッド/パワー/ガイド)
- 電動リール選定(シマノ/ダイワ/機能比較)
- ラインシステム構築(PEライン号数/リーダー強度・長さ)
- メタルジグ選択術(重さ/形状/カラー/使い分け)
- フックセッティングの基本
- 必須装備 電動リール用バッテリー選び
電動ジギングの釣果を大きく左右するのは、タックルバランスです。
リールのパワーだけでなく、ロッドやライン、ジグなど、それぞれの要素が状況とターゲットに合っていることが重要になります。
これから、ロッド、電動リール、ラインシステム、メタルジグ、フック、そしてバッテリーまで、玄界灘の電動ジギングに必要なタックル各要素の選び方とセッティングのポイントを詳しく解説します。
これらのポイントを押さえれば、玄界灘のパワフルな青物とも十分に渡り合える、信頼性の高いタックルシステムを組むことが可能です。
ロッド選びのポイント(専用ロッド/パワー/ガイド)
電動ジギングでは、リールの強力な巻き上げパワーを受け止め、重いジグを意図通りにアクションさせるために、電動ジギング専用ロッドを選ぶことが基本となります。
電動リールのパワーに対応できる強度と、ジグを操作しやすく魚の引きをいなす柔軟性を併せ持つロッドが理想です。
「釣り百景」の動画(#581)でも解説があったように、玄界灘のブリやヒラマサをメインターゲットとする場合、ロッドパワーは3番から5番クラスが中心となり、リールが発生させる大きな負荷をしっかりと受け止められるブランクス(竿本体)が不可欠です。
項目 | ポイント | 補足・動画情報 |
---|---|---|
専用ロッド | 電動リールのパワーと操作性に対応した設計 | リールを確実に固定できるリールシート、十分なブランク強度 |
パワー | 3番~5番クラスが中心 | ターゲット(ブリ、ヒラマサ)、使用ジグ(150g~300g超)を考慮 |
ガイド | スパイラルガイド推奨 | 糸絡み防止効果大(動画解説あり)、ガイド破損リスク低減 |
素材・調子 | カーボン主体、ジグ操作しやすい先調子〜胴調子 | リールとのバランス、体力、好みの操作感に合わせて選択 |
長さ | 6フィート(約1.8m)前後 | 船上での取り回しやすさを重視 |

専用ロッドじゃないとダメですか?

専用設計が理想ですが、パワーのあるベイトジギングロッド(4番以上など)でも代用可能な場合はあります
特に強風時やライントラブルを軽減する上で、糸絡みを防ぐ効果が高いスパイラルガイドは大きなメリットとなるため、ロッド選びの際に注目したいポイントです。
電動リール選定(シマノ/ダイワ/機能比較)
電動ジギングの要となる電動リールは、釣りの快適性や効率、そして釣果そのものに直結する最も重要なタックルです。
国内の二大メーカーであるシマノからは「ビーストマスター EJ」や「フォースマスター」シリーズ、ダイワからは「シーボーグ G」や「レオブリッツ」シリーズなどがリリースされており、それぞれが独自の技術や便利な機能を搭載しています。
例えば、シマノの探見丸スクリーン(対応機種)は船の魚群探知機情報を手元で見ることができ、ダイワのJOGパワーレバーは片手での直感的な操作を可能にします。
メーカー | 代表モデル例 | 主な特徴・機能(一例) | 選び方のポイント |
---|---|---|---|
シマノ | ビーストマスター EJ、フォースマスター | 探見丸スクリーン、GIGA-MAX MOTOR、タッチドライブ、e-センタリングシステム、各種ジャークモード | パワー、情報表示機能、耐久性、ラインキャパシティ(PE3号~5号 300m以上が目安) |
ダイワ | シーボーグ G、レオブリッツ | JOGパワーレバー、マグマイト構造/MAGMAXモーター、ATD、フォールブレーキダイヤル、各種ジャークモード | 操作性(JOG)、パワー、耐久性、ドラグ性能、ラインキャパシティ(同上が目安) |

機能がたくさんあって、どれを選べば良いか迷います…

まずはご自身の予算と、絶対に外せない機能(例えばパワー重視か、魚探連動かなど)を決めて候補を絞ると選びやすくなりますよ
玄界灘での使用を考えると、最低でもPEラインの3号を300メートル以上巻ける糸巻き量は確保したいところです。
その上で、リールのパワー(最大巻上力など)、巻き上げスピード、耐久性、搭載されている機能(自動ジャークモードの種類や魚探連動の有無など)を比較検討し、ご自身の釣りスタイルや予算に最適なモデルを選びましょう。
ラインシステム構築(PEライン号数/リーダー強度・長さ)
ラインシステムとは、リールに巻く道糸であるPEラインと、その先端に結ぶ衝撃吸収と根ズレ対策のためのリーダーとの組み合わせのことです。
魚と直接やり取りする部分であり、タックル全体の強度や操作性に関わるため、適切な選択と確実な結束が求められます。
玄界灘の大型ブリやヒラマサといったパワフルなターゲットに対峙するには、PEラインは3号から5号が標準的な太さとなります。
これに組み合わせるリーダーは、根ズレや魚の歯によるラインブレイクを防ぐため、耐摩耗性に優れたフロロカーボン製の60lb(ポンド)から100lbを選びます。
リーダーの長さは、一般的に3ヒロ(約4.5m)から5ヒロ(約7.5m)程度としますが、状況(根の荒さ、魚の活性、船の混雑具合など)に応じて調整します。
PEライン号数 | 想定ターゲット/状況 | リーダー強度 (フロロカーボン) | リーダー長さの目安 |
---|---|---|---|
3号 | 水深比較的浅め、潮流穏やか、中型青物中心、根魚 | 60lb~80lb | 3ヒロ~4ヒロ |
4号 | ブリ・ヒラマサ(~10kg級)、水深~100m、標準的な状況 | 80lb~100lb | 4ヒロ~5ヒロ |
5号 | 大物狙い(10kg超)、深場、潮流が速い、根が非常に荒い | 100lb~130lb | 4ヒロ~5ヒロ |
PEラインとリーダーの結束は、強度が高く結び目が小さいFGノットが最も一般的で信頼性も高いです。
結束強度を最大限に引き出すため、慣れないうちはノットアシストツールを使うのも良いでしょう。
釣行前には必ず結び目の強度を確認し、少しでも不安があれば結び直すことが大切です。
メタルジグ選択術(重さ/形状/カラー/使い分け)
魚を誘い、口を使わせるためのメタルジグは、電動ジギングにおいても非常に重要な要素です。
その重さ、形状、カラーを、海の状況(水深、潮の流れ)やベイト(魚が捕食している餌)に合わせて的確に選択し、ローテーションしていくことが釣果アップの鍵となります。
玄界灘では、ポイントの水深が50mから100mを超えることも珍しくなく、潮の流れも速いため、主に150gから300g程度のメタルジグを使用します。
状況によっては400g以上のジグが必要になることもあります。
「釣り百景」の動画で松岡プロが解説していたように、ジグの形状も重要です。
高速ジャークでも安定して動き、引き抵抗が少ない細身のロング系ジグと、水をしっかり掴んで波動を出し、比較的ゆっくりとした誘いやスイミングアクションが得意なショート系(またはセミロング系)ジグを使い分けることで、様々な状況に対応できます。
項目 | 種類・特徴 | 使い分けの目安 |
---|---|---|
重さ | 150g~300g(中心)、状況により400g超も | 水深(m) × 1.5~2 + 潮の速さを考慮。確実に底立ちが取れる重さが必要 |
形状 | ロング系(細身、引き抵抗軽、フォール速) | 高速ジャーク、速潮、深場、イワシやサンマなど細長いベイトを捕食している時 |
ショート/セミロング系(幅広/中間、水押し強/中間、フォール遅め/中間) | スロー~ミドルテンポのジャーク、波動でのアピール、イカやアジなど体高のあるベイト、喰い渋り時 | |
カラー | シルバー系(定番)、ブルーピンク(定番)、ゴールド系、グロー系、アカキン、グリーンゴールドなど | 天候(晴天/曇天)、水色(澄み潮/濁り潮)、光量(朝夕/日中)、ベイトの種類 |

最初にどんなジグを揃えればいいですか?

まずは玄界灘で実績の高い200g前後のシルバー系とブルーピンク系のセミロングタイプかロングタイプを数本ずつ用意するのがおすすめです
カラーについては、基本となるシルバー系やブルーピンク系、そして光量が少ない時や濁り潮に強いゴールド系やグロー(夜光)系を揃えておくと良いでしょう。
これらをベースに、その日の状況や魚の反応を見ながら重さや形状、カラーをローテーションしていくのが釣果への近道です。
フックセッティングの基本
メタルジグの効果を最大限に引き出し、掛けた魚を確実にキャッチするためには、フックセッティング、つまり針(フック)の選び方と取り付け方が非常に重要です。
適切なセッティングは、魚のフッキング率(針掛かりの良さ)を高め、同時に根掛かりのリスクを減らすことにつながります。
玄界灘のような岩礁帯が多いフィールドや、ブリ・ヒラマサといった大型魚をターゲットにする電動ジギングでは、強度と貫通力に優れたジギング専用のアシストフックを使用するのが一般的です。
セッティング方法としては、シングルフックをジグのフロント(頭側)に1本または2本(ツイン)取り付ける方法が主流です。
フォール(ジグが沈む)中のアタリも積極的に掛けたい場合や、よりフッキング率を高めたい場合には、リア(尾側)にもシングルフックを1本追加することもあります。
セッティングパターン | 主な特徴 | メリット | デメリット・注意点 |
---|---|---|---|
フロントシングル x1 or x2 | シンプルでトラブル少ない、根掛かりしにくい | ジグ本来の動きを妨げにくい、手返しが良い | フッキング率がやや低下することも |
フロントツイン + リアシングル | フッキング率が高い、様々な角度からのバイトに対応 | 掛かり所が良いことが多い | 根掛かりリスクは最も高くなる |
フロントシングル + リアシングル | フォール・ジャーク双方のバイトに対応しやすい | バランスが良いセッティング | フロントのみよりは根掛かりしやすい |
フロントツインのみ | 根掛かりを抑えつつフッキング率も維持しやすい | ジグのアクションへの影響も比較的少ない | リアへのバイトには対応しにくい |
フックのサイズは、使用するメタルジグの幅に合わせて選ぶのが基本です。
小さすぎるとフッキングしにくく、大きすぎるとジグのアクションを損ねたり、根掛かりの原因になったりします。
また、フックポイント(針先)は魚の硬い口周りを貫通させるために非常に重要なので、釣行中もこまめにチェックし、鈍っていたらすぐに交換する習慣をつけましょう。
必須装備 電動リール用バッテリー選び
電動リールはその名の通り電気でモーターを駆動させるため、安定した電力供給源である専用バッテリーが必須装備となります。
これがなければ、高性能な電動リールもただの重い手巻きリールになってしまいます。
多くの遊漁船には船べりに電源(DC12Vまたは24Vのコンセント、通称「船電源」)が設置されていますが、船の発電機の状況や他の釣り人との同時使用により、電圧が不安定になる可能性があります。
不安定な電源はリールの性能を十分に発揮できないだけでなく、故障の原因となることもあります。
そのため、電動ジギングを快適かつ確実に行うためには、自分で専用のバッテリーを用意するのが最もおすすめです。
現在主流となっているのは、軽量・コンパクトでありながら大容量を実現した12Vのリチウムイオンバッテリーです。
項目 | ポイント | 理由・注意点 |
---|---|---|
種類 | リチウムイオンバッテリー推奨 | 軽量、コンパクト、大容量、自己放電少ない、メモリー効果なし |
電圧 | 12V | ほとんどの電動リールに対応(一部大型機種は異なる場合あり) |
容量 | 10Ah(アンペアアワー)以上が目安 | 1日の釣行で余裕を持つため。使用リールや釣り時間により選択。予備があれば万全 |
防水性 | IPX5相当以上推奨 | 海水飛沫や雨からバッテリー内部を保護 |
安全性 | PSEマーク付き、信頼できるメーカー製品 | 発火などの事故防止、リールメーカー純正品や適合品が安心 |
その他機能 | 残量表示インジケーター、専用充電器、キャリングケース | 利便性の向上、バッテリー状態の把握、持ち運びや保管 |

船の電源を使うのではダメですか?

船電源は電圧が不安定な場合があり、リールの性能低下や故障のリスクもあるため、可能であればご自身のバッテリーを持参するのがベストです
バッテリーの容量は、1日の釣行時間や使用する電動リールの消費電力を考慮して、余裕のあるものを選びましょう。
特に深場での釣りや大型魚とのファイトが多い場合は、バッテリーの消耗も早くなります。
釣行前夜には必ず満充電にし、端子部分の塩分や汚れを定期的に清掃することも、バッテリーを長持ちさせる秘訣です。
「釣り百景 #581」動画解説と玄界灘実践情報
- 動画に見る タックルセッティング実例
- 動画で学ぶ ジグとカラーの使い分け
- 電動リール応用モード(オート/アドバンス)の効果
- 潮の変化と魚探情報の重要性
- 玄界灘の主要ポイント(沖ノ島/壱岐/対馬)紹介
- ブリ・ヒラマサ狙いのベストシーズン解説
- おすすめ遊漁船(福岡発)の選び方と予約方法
- 釣行前の準備と安全への心構え
「釣り百景 #581」の動画は、玄界灘での電動ジギングを具体的に学ぶ上で非常に参考になる教材です。
この動画では、タックルセッティングの実例から、ジグとカラーの使い分け、電動リールの応用モードの効果、潮の変化と魚探情報の重要性、さらには玄界灘の主要ポイント、ブリ・ヒラマサ狙いのベストシーズン、おすすめ遊漁船(福岡発)の選び方、そして釣行前の準備と安全への心構えまで、実践に役立つ情報が豊富に紹介されています。
この動画の内容を深く理解し、自身の釣行計画や実際の釣り場で活かすことで、玄界灘での電動ジギングの釣果は格段に向上するでしょう。
動画に見る タックルセッティング実例
動画内では、エキスパートアングラーの松岡秀人さんが玄界灘の状況とターゲットに合わせた具体的なタックルセッティングを紹介していました。
特に印象的だったのは、大型のブリやヒラマサがヒットする可能性を常に考慮し、ラインやロッドのパワーを選定している点です。
電動ジギング専用ロッドの4番パワーを中心に、ラインシステムもそれに合わせて構築されていました。
項目 | 動画内での実例・解説内容 | 備考 |
---|---|---|
ロッド | 電動ジギング専用ロッド(パワー4番) | 電動リールのパワーを受け止め、ジグを操作する強さと柔軟性が必要 |
電動リール | スピード・パワー・耐久性のあるモデル | 魚探連動機能(リアルタイム魚群表示)搭載が有利 |
ラインシステム | PEライン:太め、リーダー:太め(フロロ) | 玄界灘の大型青物に対応する強度 |
ガイド | スパイラルガイド | 強風時の糸絡みリスクを低減し、ガイド破損を防ぐ |
フックシステム | シングルタイプのフック(フロントのみ) | 根掛かりが多いポイントでの対策 |
ドラグ設定 | 約4kgを目安 | 魚を走らせすぎず、口切れも防ぐバランス |

動画と同じタックルじゃないとダメ?

まずは動画のセッティングを参考に、ご自身の体力やターゲット、予算に合わせて調整するのがおすすめです
動画で示されたタックルセッティングは、玄界灘のヘビーな状況にも耐えうる信頼性の高い組み合わせです。
これから玄界灘で電動ジギングに挑戦する方にとって、タックル選びの優れた指標となります。
動画で学ぶ ジグとカラーの使い分け
動画では、状況に応じてメタルジグの種類とカラーを使い分ける様子が具体的に解説されていました。
特に、ロング系ジグとショート系ジグの特性を理解し、潮の速さやベイトの種類、魚の活性に合わせてローテーションすることが重要だとわかります。
カラーについても、定番カラーに加え、濁り潮や光量の変化に対応するための選択が釣果を左右していました。
ジグタイプ | 特徴 | 動画内での主な使用場面・狙い |
---|---|---|
ロング系ジグ | ・高速ジャークでも安定した姿勢を保つ ・引き抵抗が比較的軽い ・フォールスピードが速い | ・早いテンポの誘いで青物のリアクションバイトを誘う ・深場や速潮時 |
ショート系ジグ | ・水抵抗を受けやすく、波動でアピール ・スイミングアクションが得意 | ・比較的遅いテンポでじっくり見せる誘い ・低活性時や根魚狙い |
カラー | シルバー系、ブルーピンク、ゴールド系、グロー系など | ・時間帯(朝マズメ、日中、夕マズメ) ・天候、潮色、ベイトの種類 |

どのジグやカラーから試せばいいんだろう?

まずはシルバー系やブルーピンクの150g〜250g程度のジグから始めるのが定番です
動画のように、刻々と変化する海の状況に対応するため、複数のタイプのジグとカラーを用意しておくことが、玄界灘攻略の鍵となります。
電動リール応用モード(オート/アドバンス)の効果
動画では、電動リールに搭載されている応用的なジャークモード(オートジャークモード、アドバンスモード)の具体的な使用方法とその効果が紹介されていました。
これらの機能を使いこなすことで、人力では再現が難しい多彩なアクションを生み出し、様々な状況に対応できることが示されました。
特に、一定のパターンを正確に繰り返せる点は、ヒットパターンを探し、再現する上で大きな武器となります。
モード名 | 主な機能・特徴 | 動画内での活用例・狙い |
---|---|---|
オートジャークモード | ・設定したスピードで巻き上げ、設定した時間停止する動作を自動で繰り返す | ・青物を狙う際の基本的なワンピッチジャーク ・一定のリズムで広範囲を探る |
アドバンスモード | ・モーターの回転に強弱(H/M/L)をつけ、よりテクニカルな誘いを演出できる ・巻き上げ時間も調整可能 | ・スローなテンポでヒラヒラとフォールさせ、根魚や低活性時の青物を誘う ・スピニングやベイトタックルのような操作感を再現 |

使いこなせるか心配だな…

最初は基本的なピックアップボタンやレバー操作から慣れて、徐々に応用モードを試していくと良いでしょう
電動リールの応用モードは、まさに電動ジギングならではのメリットです。
これらの機能を理解し活用することで、誘いの幅が格段に広がり、釣果アップにつながるはずです。
潮の変化と魚探情報の重要性
動画を通して、潮の変化を読むこと、そして魚群探知機の情報を活用することが、玄界灘での電動ジギングにおいて極めて重要であることが強調されていました。
特に、潮が動き出すタイミングや潮止まり前後の時間帯には、魚の活性が上がり、ヒットが集中する傾向が見られました。
また、電動リールに表示されるリアルタイムの魚群情報(探見丸スクリーンなど)を参考にすることで、効率的にヒットレンジを探ることが可能です。
魚探に魚の反応が出ているのにアタリがない状況でも、潮の変化をきっかけに突然バイトが出始める場面は、船釣りではよく経験することです。
動画でも、潮が緩んでいる時間帯は苦戦していましたが、潮が動き出すと次々にヒットシーンが見られました。

魚探の見方がよくわからない…

最初は船長のアナウンスや、周りで釣れている人の棚(水深)を参考にすると良いですよ
潮の動きと魚探情報を常に意識し、変化に対応していくことが、コンスタントに釣果を上げるための重要な要素となります。
玄界灘の主要ポイント(沖ノ島/壱岐/対馬)紹介
玄界灘は広大な海域であり、数多くの実績ポイントが存在します。
動画の舞台となった沖ノ島周辺をはじめ、壱岐や対馬周辺も電動ジギングで人気の高いエリアです。
これらのポイントは、それぞれ特徴があり、狙える魚種や有効な釣り方も異なります。
ポイントエリア | 主な特徴 | 狙える主な魚種 |
---|---|---|
沖ノ島周辺 | ・潮通しが良い ・水深変化に富む ・大型青物の回遊が多い | ブリ、ヒラマサ、カンパチ、根魚 |
壱岐周辺 | ・魚礁が多い ・比較的浅場から深場までポイントが多様 ・数釣りが楽しめることも | ブリ、ヒラマサ、タイ、根魚、イカ |
対馬周辺 | ・潮流が複雑で速いことがある ・大型ヒラマサの実績が高い ・深場のポイントも多い | ヒラマサ、ブリ、マグロ類、根魚、アラ |

どのポイントに行けば一番釣れるの?

その日の天候や海況、船長の判断によって最適なポイントは変わります
これらの主要ポイント以外にも、季節やベイトの状況によって様々な場所が狙われます。
釣行する際は、遊漁船の船長に当日の状況を確認し、指示に従うことが大切です。
ブリ・ヒラマサ狙いのベストシーズン解説
玄界灘では、ブリやヒラマサといった人気の青物を一年を通して狙うことができます。
しかし、特に大型が期待できたり、数が釣れたりする「ベストシーズン」が存在します。
動画で紹介されていた冬の「寒ブリ」シーズンは、脂が乗った大型ブリが狙えるため、特に人気が高い時期です。
季節 | 主なターゲットと特徴 | 備考 |
---|---|---|
冬(12月~3月) | ・寒ブリ(大型で脂乗りが良い) ・ヒラマサ | 電動ジギングの本領発揮シーズン |
春(4月~6月) | ・大型ヒラマサ(春マサ) ・乗っ込みマダイ ・ブリ | パワフルな引きを楽しめる |
夏(7月~9月) | ・ヒラマサ(数釣り) ・ブリ(ヤズ・ワラササイズ中心) ・根魚(キジハタ、アラなど) ・イサキ | 多彩な魚種が狙える |
秋(10月~11月) | ・ヒラマサ ・ブリ(サイズアップ) ・根魚 | 活性が高く、釣りやすい時期 |

やっぱり冬が一番いいのかな?

大型ブリ狙いなら冬が魅力的ですが、春の大型ヒラマサや夏・秋の数釣りも楽しいですよ
狙いたい魚種やサイズ、釣り方によってベストシーズンは異なります。
ご自身の都合や好みに合わせて釣行計画を立てるのが良いでしょう。
おすすめ遊漁船(福岡発)の選び方と予約方法
玄界灘へは、福岡県の港(博多港、神湊港など)から多くの遊漁船が出船しています。
数ある遊漁船の中から自分に合った船を選ぶためには、いくつかのポイントがあります。
釣果情報や船の設備、船長の評判などを事前にリサーチすることが重要です。
遊漁船選びのポイント
項目 | 確認内容 |
---|---|
釣果情報 | ホームページやブログ、SNSで最新の釣果が頻繁に更新されているか |
船の設備 | 電動リール用電源、ロッドホルダー、キャビン、トイレなどが充実しているか |
サービス | レンタルタックルの有無、氷の提供、初心者へのサポート体制など |
料金 | 乗合料金、チャーター料金、キャンセルポリシーなどを明確に表示しているか |
口コミ・評判 | インターネット上のレビューや、釣具店、知人からの情報を参考にする |
予約方法 | 電話予約、ウェブ予約など、自分にとって都合の良い方法で予約できるか |

予約はどうやってするの?

多くの遊漁船が電話予約を受け付けていますが、最近はウェブサイトから予約できる船も増えています
信頼できる遊漁船を見つけることが、快適で安全な釣行を楽しむための第一歩です。
いくつかの候補を比較検討し、納得のいく船を選びましょう。
釣行前の準備と安全への心構え
電動ジギング釣行を成功させ、安全に楽しむためには、事前の準備と安全への意識が不可欠です。
タックルの準備はもちろん、バッテリーの充電状態の確認は電動ジギング特有の重要なチェック項目です。
また、天候の急変や予期せぬトラブルに備え、安全装備の確認と心構えをしっかり持つことが大切です。
主な準備項目と安全対策
カテゴリ | 具体的な項目 |
---|---|
タックル関連 | ロッド、電動リール、ラインシステム、ジグ、フック、リーダー、プライヤー、フィッシュグリップ、ナイフなど |
電動関連 | 電動リール用バッテリー(満充電を確認)、予備バッテリー(推奨)、接続コード |
装備品 | クーラーボックス、氷、飲食物、酔い止め薬、タオル、ライフジャケット(桜マーク付きType A、着用義務)、レインウェア、帽子、サングラス、グローブ、滑りにくい履物 |
情報収集 | 最新の釣果情報、天気予報(風、波)、潮汐情報 |
安全意識 | 船長の指示に従う、無理な釣りをしない、周りの人に配慮する、体調管理をしっかり行う |

ライフジャケットは絶対必要?

はい、遊漁船に乗る際は国土交通省が定める安全基準に適合したライフジャケット(桜マーク付きType A)の着用が義務付けられています
万全の準備と高い安全意識を持つことで、安心して玄界灘の電動ジギングを満喫することができます。
忘れ物がないか、タックルの状態は万全か、出発前に最終確認を行いましょう。
よくある質問(FAQ)
- Q電動ジギングのメリットは記事でよくわかりましたが、何かデメリットや注意すべき点はありますか?(初心者向けに教えてください)
- A
電動ジギングは非常に魅力的ですが、いくつか注意点もあります。
まず、電動リールや専用バッテリーなど、初期投資が手巻きタックルよりも高くなる傾向があります。
また、タックル全体の重量がやや重くなる点や、バッテリーの充電管理が必要になる点も挙げられます。
しかし、それ以上に体力的な負担が大幅に軽減され、釣りに集中できるメリットは大きく、特に玄界灘のような水深のあるフィールドではその恩恵を強く感じることでしょう。
初心者の方でも、これらの点を理解した上で始めれば、きっと電動ジギングのメリットを実感できます。
- Q初心者が玄界灘で電動ジギングを始める場合、タックル(ロッド、リールなど)は、シマノやダイワ製品でどのくらいの人気モデルを、どんな選び方で揃えるのがおすすめですか?
- A
初心者の方が玄界灘で電動ジギング用のタックルを揃えるなら、まず汎用性の高い組み合わせから始めるのがおすすめです。
リールは、PEライン3号~4号が300m以上巻ける中型クラスが良いでしょう。
シマノなら「フォースマスター」の600番や800番、ダイワなら「シーボーグ」の200番や300番クラスが人気です。
ロッドは、これらのリールに対応するパワー3番~4番クラスの電動ジギング専用ロッド、またはパワーのあるベイトジギングロッドが適します。
選び方としては、釣具店で実際に手に取ってみて、重さや操作感を確認するのが一番です。
最新の人気ランキングや口コミ、情報も参考に、予算に合わせて無理のない範囲で選んでください。
- Q福岡発の遊漁船について、乗合やチャーターの料金相場、タックルのレンタル状況などを知りたいです。予約のコツはありますか?
- A
福岡から出船する玄界灘向けの遊漁船は数多くあります。
料金は船によって異なりますが、乗合の場合、一人あたり15,000円~20,000円程度が一般的な相場です。
船一隻を貸し切るチャーターは、船の大きさや時間によって大きく変動しますが、10万円前後からが目安となります。
タックルのレンタルについては、ロッドや手巻きリールは用意している船が多いですが、電動リールとバッテリーに関しては、持参を推奨されるか、別途レンタル料金が必要な場合が多いです。
事前に確認しましょう。
予約のコツとしては、特に週末やベストシーズン(冬のブリシーズンなど)は非常に混み合うため、釣行日が決まったらできるだけ早めに連絡することをおすすめします。
- Q電動ジギングで使うバッテリーは、船の電源ではなく自分で用意すべきですか?おすすめの選び方があれば教えてください。
- A
はい、電動ジギングを行う際は、ご自身のバッテリーを用意することを強くおすすめします。
船の電源(船電源)は、他の釣り人との共用や発電機の状況によって電圧が不安定になる可能性があり、リールの性能を十分に発揮できなかったり、最悪の場合、故障の原因になったりすることもあります。
バッテリーの選び方としては、現在主流の12V仕様のリチウムイオンバッテリーが良いでしょう。
容量は、1日の釣りで余裕を持てるよう、最低でも10Ah(アンペアアワー)以上のモデルを選んでください。
軽量で持ち運びやすく、防水性能が高いものが便利です。
信頼できるメーカーのPSEマーク付き製品を選ぶことも安全のために重要です。
- Q「釣り百景」の動画でもあった電動リールのアクション(モード)は、実際の玄界灘での釣りで、どう使い分けると釣果アップに繋がるテクニックになりますか?ジグの重さも関係しますか?
- A
「釣り百景」の動画で紹介されていたように、電動リールのアクションモードを使い分けることは、玄界灘での電動ジギングにおける重要なテクニックの一つです。
基本はピックアップボタン(チョイ巻き機能)を使ったワンピッチジャークで、魚の活性が高い時に有効です。
魚の反応が鈍い時や、異なる誘いを試したい場合は、巻き上げレバーでスピードに変化をつけたり、オートジャークモードやアドバンスモードなどを活用して、一定速度でのただ巻き、スローな誘い、強弱をつけたアクションなどを試すと良いでしょう。
これらのアクションは、使用するジグの形状や重さによっても効果が変わってきます。
例えば、重いジグで深場を攻める際は、電動ならではのパワーと一定リズムが釣果に繋がりやすいです。
状況に合わせて様々な誘いを試すことが攻略の鍵となります。
- Q玄界灘ではブリやヒラマサが有名ですが、電動ジギングで他に おすすめのターゲット(根魚など)や、具体的なポイント(壱岐、対馬周辺の水深など)はありますか?ベストシーズン以外の時期はどうですか?
- A
玄界灘の電動ジギングでは、ブリやヒラマサはもちろんですが、キジハタ(アコウ)やアラ、マハタといった美味しい高級根魚も魅力的なターゲットです。
これらの根魚は、ポイントとなる岩礁帯の底付近に潜んでいることが多く、重めのジグを使った電動でのスローな誘いや、底付近でのリフト&フォールが有効になります。
ポイントとしては、沖ノ島周辺のほか、壱岐や対馬周辺の魚礁、水深50mから100mを超えるような深場にも好ポイントが点在します。
冬の青物がベストシーズンとして有名ですが、春には大型ヒラマサやマダイ、夏から秋にかけてはヒラマサの数釣りや多種多様な根魚が狙えるなど、時期によって様々な楽しみ方ができるのが玄界灘の魅力です。
遊漁船のブログなどで最新の釣果情報を確認するのもおすすめです。
まとめ
この記事では、玄界灘での電動ジギングについて、その魅力からタックル選び、具体的な釣り方5ステップ、さらには参考になる動画情報まで詳しく解説しました。
電動ジギングは、体力的な負担を軽減し、手巻きでは難しい高速アクションやヒットパターンの再現で大型青物(ブリやヒラマサ)との出会いを増やす戦略的な釣りです。
- 電動ジギングの主な利点:体力負担の軽減、独自の高速アクション、ヒットパターンの高い再現性
- 玄界灘に適したタックル選び:パワーを重視したロッド・電動リール・ライン・ジグ・バッテリーの選定
- 釣果に繋がる基本の釣り方:投入からファイトまでの5ステップと電動リールのモード活用術
- 釣行に役立つ情報:「釣り百景 #581」のテクニック、主要ポイント、ベストシーズン、遊漁船の選び方
この記事を参考に、みなさんも玄界灘での電動ジギングに挑戦してみてはいかがでしょうか。
まずは信頼できる遊漁船(福岡発など)を探し、必要なタックルを準備することから始めましょう。
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