こんにちは!「満福ログ」運営者のしのいちです。独立5年目のライターとして、日々いろんな情報をお届けしています。
最近、映画館で「体感型映画」ってよく耳にしますよね。映画のシーンに合わせて座席が動いたり、風が吹いたり、水しぶきが飛んできたり…まさにアトラクション感覚!
僕もこの新しい映画体験にはすごくワクワクしてるんですが、いざ観に行こうと思うと「結局、4DXとMX4Dの違いって何?」とか「料金はいくらくらいかかるの?」「実際、服って濡れるのかな?」みたいな疑問がいろいろ浮かんできませんか。
この仕組み、本当に面白くて、一度知るとハマる人も多いんですよ。
この記事では、そんな体感型映画の基本的な種類である4DXとMX4Dの具体的な違い、それぞれの特徴、気になる料金の目安、そして「どっちがおすすめ?」といった疑問について、分かりやすく解説していきます。
これを読めば、あなたがどの映画館で体感型映画デビューすべきか、スッキリ分かるかなと思います!
- 体感型映画の基本的な仕組みと演出
- 「4DX」と「MX4D」の決定的な違い
- それぞれの料金システムと費用の目安
- 初めての体感型映画で注意すべきポイント
体感型映画とは?その仕組みと魅力
まずは、「体感型映画ってそもそも何?」という基本からおさらいしましょう。文字通り「体で感じる」映画なんですが、その仕掛けを知ると、もっと映画が楽しくなりますよ。
4Dとは?アトラクション感覚の映画
よく「4D」って言われますけど、これは3D(立体映像)に「体感」という要素を加えたもの、という意味合いが強いですね。
映画のストーリーやシーンと完璧に連動して、観客が座っている座席が動いたり、さまざまな特殊効果が劇場内で発生したりします。
例えば、こんな感じです。
- アクションシーンでの衝撃や振動
- 車や飛行機が動くときの傾きやスピード感
- 雨や嵐のシーンでの水しぶきや風
- 爆発シーンでの閃光(フラッシュ)や煙
まさに、遊園地のアトラクションに乗りながら映画を観ているような感覚。これが体感型映画の最大の魅力かなと思います。
最初の4D映画は「スパイキッズ」
今でこそハイテクなイメージの4D映画ですが、そのルーツをたどると結構ユニークなんですよ。
豆知識:最初の4Dは「香り」だった?
2009年公開の『スパイキッズ4Dワールドタイムミッション』が、初期の「4D」を謳った作品として知られています。
この時の4Dは、なんと「香り付きの紙」!
映画館の入り口で専用の紙が配られて、スクリーンの指示(番号)に合わせて、その番号の部分をこすると、シーンに合った「香り」がするという仕組みでした。かなり原始的ですけど、当時としては画期的な試みでしたよね。
この「香り」というエッセンスも、現在の最新体感型映画システムにしっかり受け継がれています。
座席の動きや揺れをリアルに体験
体感型映画のキモとなるのが、やっぱり座席(モーションシート)の動きです。これが想像以上にダイナミックなんですよ。
前後、左右、上下に動くだけでなく、傾いたり、突き上げられたり、背中や座面が細かく振動(バイブレーション)したり…。
アクション映画で主人公が殴られた時の「ドン!」という衝撃や、車が急発進するときのG(重力)のかかる感じまで再現しようとしています。このリアルな動きが、映画への没入感を一気に高めてくれるんです。
注意:乗り物酔いしやすい人は気をつけて!
かなり激しく動くシーンもあるため、乗り物酔いしやすい方は注意が必要です。
また、安全上の理由から、身長制限(100cm未満のお子さんなど)や、妊娠中の方、心臓や首に持病がある方などは利用できない場合があります。
飲食物も、こぼれる可能性大!特にホットドリンクは火傷の危険があるので、避けた方が無難ですよ。
風やエアーの演出
「風」と「エアー」、似てるようで実は役割が違います。
「風(Wind)」は、劇場全体に設置された大型ファンから送られるもので、嵐のシーンや、草原を駆け抜けるシーンなどで、その場の雰囲気を作り出します。
一方の「エアー(Air)」は、もっとピンポイントな演出です。座席の近く(顔の横や首元など)から「シュッ!」と圧縮空気が噴射されます。
これは、例えば銃弾が顔の横をかすめる感覚や、何かが素早く通り過ぎる様子を表現するのに使われますね。これが結構ビックリするんですよ。
システムによっては、爆発シーンなどで「ウォームエアー(温風)」が出てくることもあります。
雨や水で濡れる?雪や霧の体感
ここ、一番気になるところですよね。「雨のシーンで、自分も濡れるの?」って。
結論から言うと、「濡れるというより、水滴がかかる」程度です。
もちろん、映画館なのでカッパが必要なほどの土砂降りにはなりません(笑)。座席の前や劇場の上部から、細かいミストや水滴がスプレーされる感じです。
「顔に水がかかるのはちょっと…」という場合、座席のボタンで水のON/OFFを切り替えられるシステム(主に4DX)もありますよ。
他にも、霧(ミスト)やスモークが劇場に立ち込めたり、ファンタジー映画では雪(実際には特殊な泡や紙片)が降ってきたりと、視覚的な演出も豊富です。
香りやバブル、煙の効果
『スパイキッズ』から進化した「香り」の演出も健在です。劇場内に、シーンに合わせた香りが漂ってきます。
森の香り、火薬の匂い、コーヒーの香りなど…。嗅覚が刺激されると、一気に臨場感が増しますよね。
また、「バブル(泡)」の演出もあります。これは幻想的なシーンや、水中のシーンなどで、シャボン玉のような泡が劇場内を舞うものです。ちょっとロマンチックな気分になれるかも。
「煙(Smoke)」は、爆発シーンや火事の場面などで使われるスモークですね。視界が少し白っぽくなって、緊迫感を高めます。
閃光(フラッシュ)の演出
これは、劇場の壁や天井に設置されたストロボライトが「ピカッ!」と光る演出です。
主に、カミナリ(雷)や爆発の閃光を表現するのに使われます。激しい戦闘シーンなどでは、音と振動と光が一気に来るので、かなりの迫力ですよ。
2種類の体感型映画システム比較
さて、体感型映画の魅力が分かったところで、本題のシステム比較です。現在、日本のシネコンで主流なのは「4DX」と「MX4D」の2種類。この二つ、似ているようで結構違うんです。
4DXとMX4Dの違いとは?
一番大きな違いは、開発した会社と、導入している映画館(シネコン)です。
- 4DX:韓国の「CJ 4DPLEX」が開発。日本では「ユナイテッド・シネマ」や「イオンシネマ」「コロナワールド」系列などに導入されています。
- MX4D:アメリカの「MediaMation」が開発。日本では「TOHOシネマズ」が独占的に採用しています。
つまり、「ユナイテッド・シネマでMX4Dを観る」とか「TOHOシネマズで4DXを観る」ことはできないわけですね。
そして、もう一つの大きな違いが「演出(エフェクト)の傾向」です。
ざっくりとした傾向の違い
4DX(ユナイテッド・シネマ系)
演出がダイナミックで派手。風や雨、雪などの「環境エフェクト」が劇場全体を使って行われるのが特徴。アトラクション性が強い。
MX4D(TOHOシネマズ系)
演出が繊細でリアル志向。突き上げや首元・足元への感触など、「座席周りのギミック」が中心。4DXよりは動きがマイルドと言われることも。
どっちが良いかは、本当に好みによりますね。アトラクションとして激しく楽しみたいか、映画のリアリティを追求したいか、で選ぶのが良いかなと思います。
4DXの特徴(ユナイテッド・シネマ)
4DXは、なんといってもエフェクト(効果)の種類の多さが売りです。その数、約20種類!
座席の動き(モーション)はもちろん、先ほど紹介した「風」「雨」「雪」「香り」「バブル」「煙」「フラッシュ」など、環境演出がとにかく豊富。
特に「雨」や「雪」は劇場の上から降ってくるので、よりリアルな体感ができます。(もちろん、座席のボタンで水のON/OFFが可能です)
全体的に「これでもか!」というくらい演出を詰め込んでくる印象で、テーマパークのアトラクションが好きな人にはたまらないと思います。
MX4Dの特徴(TOHOシネマズ)
一方、TOHOシネマズが採用するMX4Dは、エフェクトの種類こそ約11種類と4DXより少ないですが、MX4Dにしかない独自の演出があります。
それが、座席の「突き上げ感」や、「首元(ネックティクラー)」「背中(バックポーカー)」「足元(レッグティクラー)」への感触です。
例えば、ホラー映画で背後から何かが…!というシーンで、首元に「フッ」とエアーがかかったり、足元が「ゾワッ」としたり。こういう細かい演出が、MX4Dは得意ですね。
雨や風などの演出も、座席のひじ掛け部分から出てくるものが多く、4DXに比べると演出は少し控えめ・マイルドに感じるかもしれません。映画への没入感を邪魔しない、繊細な演出が好みの方におすすめです。
体感型映画の料金はいくら?
やっぱり気になるのが料金ですよね。体感型映画は、通常の映画鑑賞料金に「追加料金」がかかります。
これがちょっと複雑で、映画が2Dか3Dかによっても変わってきます。
料金システムの目安(大人の場合)
体感型映画の料金は、基本的に以下の合計で決まります。
①鑑賞料金 + ②4D追加料金 + ③3D追加料金
<例:4DX(ユナイテッド・シネマ)の場合>
①鑑賞料金:1,800円~1,900円
②4D追加料金:+1,000円
③3D追加料金(3D作品の場合):+400円(メガネ代含む)
→ 合計:2Dなら約2,800円、3Dなら約3,200円
<例:MX4D(TOHOシネマズ)の場合>
①鑑賞料金:1,900円~2,000円
②MX4D追加料金:+1,200円
(3D料金は②に含まれることが多い ※劇場による)
→ 合計:約3,100円~3,200円
料金に関する重要なお願い
上記はあくまで一般的な目安です。映画館や作品、割引サービス(レイトショーや夫婦割など)の適用によって、料金は大きく変動します。
特に、4Dシステムは割引対象外となるケースも多いです。鑑賞前には、必ず行きたい映画館の公式サイトで最新の料金情報をご確認ください。
通常の映画が2,000円以下で観られることを考えると、3,000円前後はちょっと高く感じるかもしれません。でも、約2時間のアトラクション料金も込みと考えれば、一度は体験してみる価値は十分あると思いますよ!
映画館で体感型映画を楽しもう
ここまで読んで、体感型映画を観に行きたくなってきたんじゃないでしょうか?
せっかく体感型映画を観るなら、やっぱりアクション、SF、ファンタジー、アドベンチャー、ホラーといった、ド派手な演出が多いジャンルが断然おすすめです!
『スターウォーズ』や『ジュラシック・ワールド』みたいな作品は、通常上映で観るのとは比べ物にならないくらいの臨場感を味わえます。最近は『名探偵コナン』や『ONE PIECE』など、人気アニメーション作品の4D上映も増えていて、こちらも大人気ですね。
まだ体感型映画を導入している映画館は全国的に見ると多くはありませんが、「ユナイテッド・シネマ」や「TOHOシネマズ」、「イオンシネマ」など、お近くのシネコンが対応しているか、ぜひチェックしてみてください。
体感型映画は、まさに映画を「観る」から「体験する」ものへと進化させた、新しいエンターテインメントだと思います。ぜひこの週末にでも、このワクワクする体験を味わってみてはいかがでしょうか!


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