ジギングリール
マーフィックス | カルカッタ |
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ジギングのリールは、船釣りのリール以上にいくつもの優れた性能が求められます。その代表的なものがタフさとドラグ性能でしょう。
ジギングは船釣りと違い、一日中ラインを巻く必要があります。そして、ひとたび大物がかかれば100m以上もラインを出されることもあるからです。やわなリールでは1発でいかれてしまうくらい酷使されるのがジギングのリールなのです。
くわえて、ベイト(生きた小魚)に合わせたルアー操作を余儀なくされることから、高速でのリトリーブを1日中維持できるリールでなくてはいけません。
このように、スピード・耐久性・ラインキャパシティー等々あらゆる要素を兼ね備えてこそ本物のジギングのリールと言えるのです。
せっかくヒットした獲物を逃がしてはその日の釣行は水の泡。ジギングのリールは、これらの要素を考慮しターゲットや狙う海域の状態をふまえてしっかりと選ぶことがとても大切な事なのです。
ジギングリールの選択基準
それでは実際にリールの選択基準を考えてみたいと思います。
まずチェックする事はどれだけラインを巻けるリールであるか、いわゆるラインキャパシティーにあると言えます。ほとんどの場合が水深100m程度の釣りになると思いますが、この深さと狙う魚の大きさを考慮したラインの号数を合わせて考えれば理解できるはずです。
太刀魚やイナダ程度であればPEラインの2号程度で十分ですが、大物のマグロを狙うとすれば最低でも5号のラインがどのくらい巻けるのかまずそれを考慮してリールを選ぶ事になります。
そうやって選んだラインが、100mの水深から考えて200mは巻けるリール(最低でも150m以上)を選べば十分と言う事になるのです。マグロになると一気に100m走られる事もまれではないので、その分を考慮したラインキャパが必要となります。
そして最後にターゲットに合わせたパワーやギヤ比を持つリールを選べばその釣りにマッチしたリールを選ぶ事ができるのです。
ジギングリールのスペックとチェックポイント
自重(g) | リール本体の自重のことです。ライトタックルほどタックルバランスを考えないといけないので、この自重は選択基準の一つの要素となります。 |
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ギヤ比 | ハンドル1回転で何回スプールを回す事ができるかを表しています。1:5であればハンドル1回転でスプールが5回転するリールになります。
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最大ドラグ値 | リールが最大耐えることのできるドラグ値のことです。この値によって使えるラインとロッドもおのずと決まってきます。特に大物狙いの場合に重要されるところです。 |
ボールベアリング | 回転の滑らかさには欠かせないものです。できればたくさんあるに越した事はありません。 |
糸巻量 | 200m前後がよく使われるリールだと思います。マグロなどのように走る魚にはその分も考慮に入れたスプールを持つリールを選ぶ必要があります。また、スプール経が大きい方が糸に巻きグセはつきにくいものです。 |
※1:巻取りの早さが要求される釣りでは、ギヤ比とスプール径が選択の要素となります。
ジギングリール スピニングリール
ステラ8000 | ツインパワー8000 |
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スピニングリールは、誰もが使うごく一般的なリールでしょう。キャスティングとしてもバーチカルとしてもどちらでも使う事ができることや、優れたドラグ性能を持つ事等が人気の秘訣と言えます。
弱点としては、ラインを巻くときにねじれができ、それがもつれの原因になりやすい事や、フォーリング中のアタリを逃してしまいがちだと言う事です。また、スピニングリールを選ぶ時はギヤ比も考える必要があります。
ギヤ比は通常「1:○○」と表示されていますが、右側の数字が多いほどハンドル1回の回転でスプールの回転が多くなります。回転数が多い分巻上げる量が多くなるので巻取りが早くなります。
参考までですが、力の強いリールは一般的に巻取りが遅くなります。逆に力の弱いリールは巻取りが早くなります。リール選びの際にはこれらも合 わせて選ぶようにしましょう。
ジギングリール ベイトリール
オシアジガー | マーフィックス |
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下にルアーを沈める釣り、いわゆるバーチカルジギングにはベイトリールが最適です。
ベイトリールの優れた点は、クラッチ一つでフォーリングとジャークの切り替えが簡単にできる事です。そのためフォール中のアタリを逃さずヒットに持ちこめることや、狭い範囲の釣りで、フォールとジャークの切り替えが激しい釣りには最適なリールです。
弱点としては、ドラグの調整幅が少ない事や、不意のキャスティングが必要な時に対応できない等が挙げられます。しかしながら、最近のベイトリールはドラグ性能が充実した商品も多くなったので一概には言えません。加えてスパイラル仕様のロッドも販売され始めたりと、ロッドの方でもベイトリールに対応した商品が登場しています。
そういうことからも、2本目のタックルとして是非手に入れてみたいリールだと思います。